無事に入山、いつもの光景。
2024年シーズンの大天荘を、どうぞよろしくお願い致します。
約7か月ぶりのご無沙汰です、大天荘 さかきです。
去る6月8日にスタッフ一同無事に入山し、営業開始に向け急ピッチで館内の準備を進めています。
■営業期間:2024年6月15日(土)~11月3日(日)のご宿泊まで
■代表電話【090-9003-1253】:6月14日(金)9時開設予定
上記の内容にて今年の大天荘は営業させて頂きます。
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▲6月11日 ご来光(4:27頃)
▲槍・穂高連峰
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰
▲常念岳・蝶ケ岳方面
夏至が近い今頃の日の出は4:30より早く、気温は朝晩0℃近くまで下がります。一歩玄関の外に出ると、ピンと張りつめた空気感・・・まだまだ人通りの少ない大天井岳界隈、早朝一人ぽつんと、この雰囲気の中、周辺を流し歩きする気持ちよさは、なんとも贅沢な時間です。
約7か月ぶりに目にする光景、毎年目にする光景、それでもいつも清々しい気持ちにしてくれるこの光景、やはりここ大天井岳は、いい所だとつくづく思います。
今年もこの地で働けることに、感謝です。
小屋周りの残雪量は、昨年より若干多めです。
昨年は、夏以降の水不足に何かと翻弄されましたが、今年はどうなりますか・・・
▲朝雲に咽ぶ燕岳界隈 遠望 鹿島槍ヶ岳・白馬岳方面
世の喧騒は収まることを知りませんが、せめてこの地に訪れて頂ける方々に、ひと時でもこのたおやかな光景で心和んでいただける、そのお手伝いを・・・その一途で、ここ大天荘にて皆様のお越しを、スタッフ一同お待ち申し上げております。
何故、標高3,000m近い稜線上の小屋につき、都度何かとご不便おかけすることと思いますが、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
【6月12日現在 燕山荘~大天荘 登山道状況】
一番気がかりな大天井岳直下の様子ですが、夏道の通行が可能な状態と致しました。
切通分岐より大天荘に通ずる夏道上には、赤丸のように2か所雪渓が残っています。
いずれも画像にありますように、スコップにて雪の斜面をL字状に切り、比較的スムーズに通行できるようにしてあります。とは言いましても、雪の上で朝晩中心に滑り易いのは間違いありません。万一道を踏み外しますと、数百メートル滑落のリスクがありますので、通行の際は足元に十分注意し、スリップ・転倒のないようにお気を付け願います。
不安な方は、使う使わないに関わらず軽アイゼンやチェーンアイゼンの携行をお薦め致します。
※大天荘から槍ヶ岳方面への縦走路は、まだまだ残雪が多く、ルート状況もわからないため、経験者以外の方の通行は困難です。
この他、為右衛門吊岩付近を含めた数か所の夏道が、まだ残雪の影響で通行困難なところがあります。
要所に緑ロープと誘導板にて冬道へ誘っています。
近日中には夏道開通できるよう細工する予定ですので、今しばらく冬道通行にご協力お願い致します。
山に関わる全ての方々が、安全で事故怪我のない今年のグリーンシーズンでありますよう、改めて祈念致します。