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燕山荘

東沢乗越経由~中房登山口まで。


北燕岳分岐より東沢乗越方面を望む

雪解けがかなり進んできたので先日このルートの様子を見に行ってきました。このルートは後半部分が沢沿い歩きとなるため、大雨の時は通行が困難になるコースなのですが、今年は6月の雨が少なく、また雪解けも早かったのでいつもより少し早めですが様子を見に行ってきました。

分岐を過ぎて少し歩くと早くも雪の斜面の下りが出てきます。上の写真と下の写真は同じ場所を上から見たものと下から見たものです。ちょっと急な斜面で僕はピッケルを使いましたが、ハイマツなどをつかんで下ればなんとかなる斜面でした。

サンカヨウ

オオサクラソウ

ミヤマキンポウゲ

この斜面は夏には美しいお花畑が広がります。まだ雪解け後間もないせいか、まだあまり花を見ることは出来ませんでした。

ライオン岩(ライオンが上を向いているように見えませんか)

ライオン岩の下は何度も道を直しているのですが、自然には勝てず、こうして崩れてしまいます。下の写真は5月20日、東沢乗越経由で燕山荘を目指された方が、雪で行動不能となった際の救助時の写真です。このルートは雪がある場合は急斜面のトラバースとなり、とても危険なルートとなります。もしここでスリップしたら恐らくかなりの距離の滑落となります。そのため雪がある時は通行しないようお声掛けをさせて頂いています。

谷側はこんな斜面となっています。雪がない時でもこの箇所はご注意下さい。

北燕平

このお花畑を過ぎ、しばらく行くと北燕平でます。静かでとてもいいところです。夏でもこのあたりまで行かれる方は少なく、賑やかな燕岳とは違った雰囲気を楽しむことが出来ます。

 

そこを過ぎるとやや長い雪渓が二か所出てきます。視界がないとルートがちょっとわかりつらいかもしれません。

東沢乗越

昨年、看板が新しくなりました。ここからは笹に覆われた斜面を中房に向けて下っていきます。ちなみに東沢とは反対方向の高瀬側に下っていく谷となります。

子の下には今たくさんのキヌガサソウが見られます。燕山荘周辺ではあまり多くは見られないので、ちょっと感動しました。

大洞沢出合

東沢乗越からしばらく下るとやがて水の流れる音が聞こえだしてきます。大洞沢出合の看板がやがて見えてくることでしょう。ここも昨年新たに看板が出来たところです。

ここから北燕沢出合までは河原を歩いたり、草むらを歩いたりとなります。また、何ヶ所かジャンプして川を横切る箇所もあります。この辺りは道がやや分かりつらい箇所も多いのでピンクテープを付けてきました。増水時はとても危険ですので大雨の直後はこのコースは注意が必要です。

北燕沢出合

ここには数年前まで看板があったのですが雨で流されてしまいました。ここを過ぎると高巻きとなり、ちょっと登りとなります。

こんな山深いところなのですが、このような砂防堰堤が何ヶ所出てきます。きっと大変な工事だったことだろうと思います。

この河原にはたくさんのドロヤナギが見られます。

このつり橋が出てくると間もなく中房の登山口へと到着します。このコースは合戦尾根を下るのの倍以上の時間かかります。また、後半は河原歩きとなり、渡渉が何ヶ所もあります。そして、東沢乗越からしばらく下ると携帯電話は一時圏外になります。合戦尾根とは趣がだいぶ異なり、どちらかというと熟達者向きのコースとなっています。北燕岳の先に雪がある時は通行困難と思っていただいてもいいでしょう。今年は例年より雪解けが早いのであの雪渓ももう少しでなくなると思われます。

河地

 

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