寒い夏至。
今日は1年で昼間の長さが最も長くなる夏至ですが、朝から冷たい雨の1日となりました。最高気温も玄関先の温度計で6℃台と非常に寒い1日でした。また、東寄りの風が強く、なおさら寒く感じました。この稜線はいつもなら西寄りの風なのですが、今日は逆の東寄りの風が吹き、燕岳にかかるガスも反対の西側に出来ていて、ちょっと珍しい光景となりました。
この東寄りの風は終日やむことはありませんでしたが、午後になってくると雨雲も離れていき、天気は回復してきました。山肌の緑は昨日よりさらに濃くなったような気がしました。今一番元気に咲いているのはハクサンイチゲです。燕山荘周辺でもたくさん見ることが出来ます。
さらに天気は回復していき、夕方に富士山も見られるようになってきました。
日が沈むころ、ようやく夏至の太陽が姿を見せてくれました。夏至といえば太陽の光が一番強い日なのですが、今日はとにかく寒い1日となりました。夏至が過ぎれば、昼間の時間が少しづつ短くなってきますが、夏はこれからです。今日の夕日は美しかったのですが、皆様寒さに震えながらご覧になっていました。日の入りが終わると皆さんストーブの周りへ一直線でした。山の上はまだまだ寒いです。
日が沈んで間もなくして、八ヶ岳の上辺りからほぼ真ん丸な月が昇ってきました。明日は満月なのですが、もう1日ずれていれば夏至と満月がかさなるところでした。冬の月はかなり北寄りから昇ってきます。だいたい長野市あたりとなります。月が昇ってくる位置も冬と夏では角度にしたら90℃くらい違ってきます。
雪が残っている部分がテント場となります。地面が出ている所はほんのわずかで、3張分しかありません。そのため、多くの方々には雪の上にテントを張って頂くことになりますので、それ相応の装備をお持ちください。燕山荘のテント場は小屋の規模にしては面積が狭いため、予約制となっています。
河地