ライチョウのヒナ、イワヒバリのヒナ。
イワハゼ
イチヨウラン
昨日は強い雨でしたが、今日は天気も回復して青空が戻りました。日に日に緑が濃くなっていきます。登山口辺りでは花が少なくなってきました。第3ベンチ辺りではイワハゼ(アカモノ)のかわいらしい花がたくさん見られます。また第3ベンチと富士見ベンチの中間あたりでは何ヶ所かでイチヨウランを見かけました。この花を写真に撮ると白い花が輝いて映り、なんとも神秘的な美しさがありました。
合戦小屋を少し過ぎれば槍ヶ岳が見え出してきます。この数日でダケカンバの緑が一気に濃くなってきました。7月の声を聞いて木々も夏モードへと変わってきたのでしょう。
チングルマ
アオノツガザクラ
クサリ場付近ではチングルマやアオノツガザクラが咲き出してきました。
今日もテント場周辺にはライチョウの家族がやってきました。連日この周辺で元気な姿を見せてくれています。今日は親が砂浴びをしているのをヒナがマネしていました。
ライチョウだけでなくイワヒバリの赤ちゃんも生まれました。イワヒバリは4,5羽のグループで子育てを行います。この近くにもう一羽のヒナもいて、違う親がエサを口移しで与えていました。このイワヒバリたちはテント場に残る雪の上でエサを口いっぱいにほおばり、それをヒナたちの所へ何度も何度も運んでいました。テント場に残る雪はライチョウにとってもイワヒバリたちにとっても大切な場所となっています。
そのテント場の雪も残りわずかとなってきて、夏道も今週末までには開通出来そうです。先日も書きましたが10年くらい前までは海の日に合わせて、2,3m掘ってやっと開通させていたのですが、ここ最近は雪を掘ることなく、しかも7月の頭に通行できるようになってきています。これも温暖化の影響でしょうか。今、燕山荘周辺ではライチョウのヒナ、イワヒバリのヒナのかわいらしい姿を見ることが出来、毎日それがとても楽しみでこの姿を見ると仕事が進まなくなってしまいます。
河地