夏が近づいてきました。
7月に入り、山肌はすっかり夏の色へと変わってきました。いつものことなのですが、一月前ぐらいまでは雪に埋もれて何もなかったところからこうして緑の草木が出てくるのはなんとも不思議な感じがします。
富士山もすっかり雪がなくなっていて、こちらも夏山シーズンが始まったようです。今日の日中は比較的展望がきいていました。
テント場の雪も先日の雨でめっきり少なくなり、7割くらいは地面へと変わってきました。また、今日は夏道の雪で痛んだところを補修してきたので、数日中には夏道も開通させられそうです。
今日も生き物たちは元気です。イワヒバリはヒナにせっせとエサを運んでいました。また、クマも草木の新芽を求めてか、斜面をうろうろとして、時折何かを食べているようでした。それにしても今年はクマを見かけることが多くなっています。クマ鈴などの携行をお勧めします。
こんな立派なコマクサも見られるようななってきました。昨年に続き今年も花の咲き始めが早かったので、7月中旬頃には見ごろとなってくるのでしょうか、冬期小屋の南側の斜面はいつもハクサンイチゲのお花畑となります。いままで気づかなかっただけなのかもしれませんが、その中にピンクの花がたくさん咲いていました。何だろうと思い望遠レンズで撮影するとどうやらそれはイワカガミのようでした。なぜ今まで気づかなかったのでしょうか。
今日の日中は湿った西寄りの風がやや強く吹き、蒸し蒸しとした空気で梅雨らしい1日でした。日中天気はなんとかもってくれたのですが、夕方になると灰色の雲が流れ出してきました。ただ面白いことに安曇野の街にだけは太陽の光が差し込み、すっかり緑色になった水田が照らし出されていました。夜になって雨が降り出してきました。
河地
