夏道開通。
今日より燕山荘直下の夏道を開通させました。雪で毎年傷んでいる所が出てくるので少し手直しをしましたが大きな痛みもなく、今日より開通させることとしました。ちなみに最後までの残っていたテント場の雪は2時間くらい掘るだけでした。
午前中は西風が非常に強く、今日予定のヘリコプターによる物資輸送も夕方までずれ込んでしまいました。その風が上空のレンズ雲を作り出していました。また、先日の大雨の名残はまだあって、安曇野を流れる梓川はいつもより太い状態がまだ続いていました。
サンカヨウ
この道を早く開通させたかったのは、今サンカヨウの花が見頃となっていたからです。昨夜の雨で花びらは雨に濡れ、透明になっていました。この花を楽しみにされている方は多かったので、開通が間に合ってよかったです。
開通直後、早速、自由学園のB日程の皆様が登って来られました。シナノキンバイのお花畑が皆様をお出迎えしているようで、その花に大変喜んでいらっしゃいました。また、7月になっても残る雪にも喜んでいらっしゃいました。街では30℃を越える日々が続いているのですが、そんな中での雪の出現にはきっと驚きとうれしさがあったのでしょう。
御昼過ぎくらいまでは西風が非常に強く吹いていたのですがそれもだんだんと収まってきて、また、槍ヶ岳も姿を現し、この素晴らしい展望にとても喜んでいらっしゃいました。みんなのこの笑顔がそれを物語っています。改めて燕岳は展望素晴らしい山だと思いました。
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲがテント場の下に咲き始めてきました。7月の声を聞いてから、花の種類・数が一気に増えてきて夏がぐっと近づいたようです。谷底からはエゾハルゼミの鳴き声も聞こえてきました。
今日1日の締めくくりは、この美しい日の入りでした。夏至から数日たち太陽が沈む位置も野口五郎岳より南側に移動してきて、日の入り時刻はまだ19時近くと遅いのですが、昼間の時間少しづつ短くなりだしてきているのだなあと感じました
河地
