久々の太陽。
今日も梅雨らしい天気で日が始まりました。しかし、今日は比較的視界がきいていて、燕岳や槍ヶ岳も姿を見せてくれていました。槍ヶ岳を見たのはいったい何日ぶりのことなのでしょう。また、テント場の下のニッコウキスゲもたくさん咲き出してきました。少々残念なのはテント場から見るとニッコウキスゲの後姿しか見えないことです。こっちを向いてくれたらうれしいのにな。
午後になると雨が上がりだしてきました。さらに展望が広がりだしてきました。雨の中登って来られたお客様のここから広がる大展望にはとても喜ばれていらっしゃいました。きっと疲れなど吹き飛んでしまったことでしょう。皆様、ザックも下ろさずに景色に見入っていらっしゃいました。
ライチョウのメスとヒナ6羽たちは毎日元気な姿を見せてくれますが、久しぶりにオスのライチョウのすがたを見ることが出来ました。縄張りを持っている時はぐえぐえと鳴きながら、オス同士威嚇しあっていたのですが、もうヒナがかえり縄張りを守る必要もなくなったオス同士が仲良く一緒にいました。そして、目の上の赤い部分も小さくなり、また毛の色も秋色へと変わっていました。なので一瞬オスかメスか分からなかったのですが、燕山荘のライチョウ観察会の講師でもある植松氏に聞いたところ、オスであることが分かりました。やはり見分けるのはちょっと難しいようで、聞いてよかったと思いました。
今日あたりからお客様も多くなってきて、夏が始まり出した感じのする1日でした。今日の1日の締めくくりは久しぶりの日の入りでした。しばらく太陽の姿を見ていなかったので感動を覚えるような太陽の光でした。まだ、梅雨明けとはならないようですが夏がまた一歩近づいたような気がしました。
河地
