赤く染まる積乱雲。
蒸し蒸しと湿度の高い日が続いています。今朝は日が昇る頃に安曇野側から中房側へと有明山の稜線を越えて流れ出る、美しい滝雲が流れました。天気が不安定な時はこうして面白い現象が見られることがあります。
すっきりとは晴れませんでしたが、皆様が出発される頃には槍ヶ岳も姿を見せてくれました。
ご来光はありませんでしたが、その後太陽の姿を見ることが出来ました。このところガスに包まれていることが多く、夏なのに太陽の姿を見る時間は少なくなっています。太陽が登ればやはり気温は上がりだし、上昇気流が起きて雲が湧き上がりだします。今日は立秋ですが、日中は玄関先の温度計は23℃まであがりこの夏一番の気温となりました。
気温上昇に伴い雲やガスはどんどんと沸き上がり、今日もまた日中はガスで真っ白になってしまいました。
そうなると目がいくのは自然に花へとなっていきます。もう旬は過ぎてしまっていますがテント場でシナノオトギリを見つけました。これから咲き出してくる花はもうあまりないのですが、まだまだ咲いている花はたくさんあるのでもう少しお花を楽しめそうです。
夏休み中とあって、家族連れでお越しになられる方も多くいらっしゃいます。そんなお子様たちには登頂証明書をプレゼントさせて頂いているのですが、今日はちょうど外にいらっしゃったので、燕岳をバックに登頂証明書をプレゼントさせて頂いたら、お子様もご家族も大変喜んでいただけました。こんなに喜んでいただけると我々スタッフもとてもうれしい気分になります。これからお盆休みにかけ、小さなお子様の数はもっと増えてくることでしょう。小さなお子様は標高が高いことにより、具合が悪くなる方がたくさんいらっしゃいます。途中の合戦小屋で長い休憩を取ることによってある程度防ぐことが出来ます。また、他の方々にも言えることですが到着してすぐ寝ないこと、もう一つは行動中にたくさんの水分を取ることです。
今日の夕方は日が沈む西側はガスで真っ白だったのですが、その反対側は赤く染まる積乱雲が見られ、懐らしい夕方の光景が広がりました。この積乱雲の下ではとても強い雨が降っていることでしょう。しかし、こうやって遠くから見る分にはとても美しい光景を見せてくれました。明日も同じような天気が続きそうです。この周辺では激しい雷雨はありませんでしたが、明日の午後の雷雨には注意が必要となりそうです。早着が望ましいですね。
河地