雲海がきれいですが。
昨日満月を迎えた月が満月を過ぎてもまだ月明かりは明るく、ヘッドランプなしで歩けるほどでした。その月が雲の中に入った時、暗闇の中を大きな鳥が飛んでいるように見えました。
今朝は安曇野側にびっしりと雲海が入っていました。御来光は雲海からで、雲がオレンジ色に染まり美しいものでした。日の時刻は5時10分くらいと日に日に遅くなってきています。
今日のような光景を見ると雲が本当に果てしなく広がる海のように思えてきます。そして、雲海面より高く出る山々はまるで島のように思えてきます。今日は有明山とだいたい同じ高さに出来た雲海でした。
今日も太陽の周りには暈が見られました。
これはヘリポートに残った回収荷です。段ボールや空のプロパン、空ダル、ゴミなどです。ヘリコプターの荷上げ日にこうして雲海が入ると美しいのですが、素直には喜べません。なぜなら、この雲海によりヘリコプターが飛来することが出来なくなってしまうからです。ここまでびっしりとした雲海になると日没まで取れないこともあります。実際今日はそんな1日でした。
山の上はこんなに天気が良くとも、ヘリコプターの荷上げが出来ないのは何とも切ないものです。
夏の天気らしく、日中はガスで展望のない一日となってしまいました。それでもやっぱり今は夏山シーズン中。外で楽しいひと時を過ごされる方がたくさんいらっしゃいます。
日が沈む頃になり、ようやくそのガスは取れ始めてきます。皆様が到着される頃は展望のない時間帯だったので、夕方、槍ヶ岳が現われた時は大歓声でした。
あれだけびっしりとはいっていた雲海も夕方にはすっかり取れ、安曇野の街明かりも見られるようになってきました。このまま、明日の朝を迎えられるとヘリコプターによる荷上げも順調に進むのですが。
河地