ヘリコプターとホシガラス。
さかきです。
昨日の朝とは違う、比較的カラッとした空気感漂う日の出の時間。
気づけば、昨日は二十四節気の一つ処暑。暑さが徐々に落ち着く頃、いわば秋が近づいている意味にもとれるわけですが、そう言われてみると、浮かぶ雲と空の広がりは、どことなく秋めいた感じです。
よく見ると、ベンチの横に吹き流しが立てられています。
ここ3日程滞っているヘリコプターによる物資輸送を今か今かと待ちわび、輸送作業に必要な吹き流しを夜明け前からいそいそと立てたというわけですが、ほぼ無風、視界良好ともなれば・・・
めでたく今日は朝から荷揚げ作業となり、やや不足気味だった生鮮品や日用品等が潤いました。
ひと昔前ですと、お盆休みが終われば人波は一気に落ち着き、それに比例して物輸量も減ってきていたわけですが、ここ最近は秋山志向も人気に火が付き、9月の連休ば夏山最盛期以上の混み具合になることも珍しくありません。
今日は燃料も含めて多くの物資が揚がってきました。
何にしましても、シーズン通してヘリコプターによる空輸は、多くの山小屋にとって欠かすことのできない業務であり、運航予定日がいつもこんなお天気だと、お互いに気を揉むことはないわけで・・・まぁ、そう上手く事は運ばないものなのです
最終便の帰り際は、いつも機長と我々双方で手を振ってお別れ。
今回も沢山の荷物の空輸、ありがとうございました。
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「おいおい、僕らも空輸作業に協力してるんだぜ!忘れてもらっては困る!」
・・・とはホシガラス。
「こうやってハイマツに身を潜め、ヘリコプターの飛行の邪魔にならないようにしているんだからさ!」
「しかもご飯だって、パイロットさんの気が散らないようにハイマツの中で食べている・・・どうだ、感心だろ?」
あのー、あまりヘリコプターの空輸と君たちの日常生活は、ほぼ接点ないし、影響もないかと思いますが・・・
「ん~」
「そんなつれないこと言うなよ。僕たちここの仲間だろ?『ご協力ありがとうございます』って言ってくれたら、それで気が済むからさぁ・・・正直そろそろブログに載りたくて、今日は気を引かせる行動をとってみたんだよぉ」
・・・なんてね。