積乱雲の優美。
さかきです。
8月も終盤、そこへ来て台風10号が南海上から日本列島を伺っています。
直接的な影響はまだ数日先の話、とは言っても間接的な余波は既に今日辺りから出始めています。大天井岳周辺は、夕方から強い夕立に見舞われていますが、台風や太平洋高気圧から吹き込む湿った気流が悪さをしている証であり、まさにその余波と言えるでしょう。
今朝の日の出前、通常の夕立でしたら夜のうちには収まるものの、ぐるっと遠くの空を見渡すと、あちらこちらで積乱雲の湧き立ちが遠望でき、稲妻も確認できました。まさに台風などの余波。
不謹慎かもしれませんが、朝陽を浴び紅く染まるその雲の様は、正直とても美しいものです。
剣・立山連峰・針ノ木岳の背後、北陸方面の積乱雲の帯。
てっぺんはかなとこ状の雲になっており、雲の発達のピークを迎えています。
中天井岳越し、関東方面の上空にそびえる積乱雲。よく見ると、雲の中での対流の様子がわかります。
前穂高岳の左側、中京地区方面でしょうか、この積乱雲の湧き立ちも、遠望とはいえ迫力あります
見ている分には、積乱雲は大気の神秘をすごく感じる対象物であり、雲に興味を惹く私にとってはなんとも至福の時間です、贅沢な物の言い方となりますが。
もちろん、どの雲の下でも激しい雨が降っていることは間違いなく、大きな被害等が出ないことを祈りつつ・・・
さて話は戻りますが、今予想されている台風10号の進路が、その通りに進んだ場合、北アルプス界隈にとって雨はもちろんですが、風の影響がかなり強くでるパターンとなりえます(2018年9月4日付け燕山荘スタッフブログ)。
ここ最近の気象現象は、一昔前と違い、気温の上がり方や雨雪の降り方など、極端なケースが目立ちます。
“備えあって憂いなし”とはよく言います。来週山行予定を計画されている方におかれましては、十分に種々の気象情報をご覧いただき、ご自身の技量と照らし合わせて、少しでも計画に不安を感じられるようでしたら、決して無理な行動されないようご注意願います。