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燕山荘

夏の締めくくりのクラシックコンサート。


昨日あたりから朝の気温が少し下がりだしてきたのか、寒さを感じるようになってきました。8月の後半ともなれば、山の上では早くも秋の気配が漂い始めてきます。

今朝のまだ暗い頃、立山から燕岳にかけての奥に見える雲がピカピカと光っていました。雨雲レーダーを見るとそれは日本海にある雷雲だと分かりました。夏の中盤から後半にかけては夜から朝にかけて、ピカピカと光る稲光を見かけることがよくあります。この光景は僕の中では夏の風物詩でもあります。そして、今朝の日の出は山のような形をした積乱雲がすこし意地悪をして、なかなか太陽が姿を見せてくれませんでした。こんな面白いこともあるものですね。

その後は気持ちの良い夏空が広がりました。今日は、8月の最期の週末とあって、本来なら多くのお客様で賑わうはずだったのですが、水曜日頃に近づく台風の影響なのか思った以上に静かな8月最後の土曜日となってしまいました。そんなに天気は悪くないのになぁ・・・

8月後半になってもまだまだ暑い日は続いているようです。今日も9時を過ぎれば、安曇野側にはガスが湧き上がり始めました。高瀬側は青空が広がるのに、安曇野側はいつもガスで真っ白になってしまいます。これが夏の典型的な天気です。

あっという間にやってきた8月の最期の週末。この日は燕山荘にとっては特別な日となります。それは今年で39回目を迎えるクラシックコンサートの開催日だからです。ヘリポート下にあるナナカマドの実もいつしか赤くなりだしてきて、山の上の夏の終わりが近いことを感じさせられました。また、このクラシックコンサートというのは我々スタッフにとっても、夏の一区切りとなる大切なものです。

演奏が始まる頃、強い雷雲がやってきて、この周辺でも強い雨が降りました。(この雨で中房線も通行止めとなりました。)そんな中、今年のクラシックコンサートは開催されました。

まずはオーナー赤沼のホルン演奏でコンサートが始まりました。

今年からはコロナ以前のスタイルに戻しての演奏会となりました。夕食が終った後、食堂のテーブルを全部片づけ、食堂をコンサート会場として行いました。台風の報道の影響なのか少し静かな演奏会となりましたが、鈴木メソードの皆様には素敵な演奏を聞かせていただき、皆さま大変喜んでいらっしゃいました。ようやくコロナ以前の形態でこの演奏が出来るようになったことを改めて嬉しく思いました。窓の外では暗闇の中、時折稲光が見えていましたがそんなことを忘れて皆様演奏に夢中になっていらっしゃいました。台風の動きが気になる所ではありますが、こうしてコンサートを無事に終えることが出来、気持ちの中でも一区切りがつき、夏から秋へとまた新たに頑張っていきたいと思いました。鈴木メソードの皆様、素敵な演奏をありがとうございました。

河地

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