雷鳥日和。
さかきです。
今日の日中は、台風10号の余波だと思われますが、日本の南海上から吹き込む湿った気流の影響で断続的に雨模様となりました。
気温は昼間でも9~10℃前後、決して強い風ではありませんでしたが、稜線で風雨に当たり、濡れて到着されたお客様は、皆さん一様に寒そうでした。
まもなく9月、秋ですが、これから気温が徐々に低下してくる時期の、風雨の中の稜線歩きは、雨具の中まで濡れてしまいますと、思いのほか体感的にかなりの寒さを覚え、場合によっては身体が凍えるほどの状態になりかねません。
下界はまだまだ30℃以上の残暑が続きますが、3,000m級の稜線は、早ければ霜がおりるような朝晩の気温になることも珍しくなくなります。
必ず防寒着の準備を整えられて、山行計画をお立て願います。
◆
そんな空模様の最中、燕山荘から燕岳上空にかけてだけ、傘状の雲が一瞬被りました。
他の稜線はどこにもかかっていないのに、ここだけ。
昨日の話ではありませんが、これぞ“雲の神秘”だと、私は思うのですが・・・
◆
こんな愚図ついた日は、やはり雷鳥クイズでしょう。
それぞれの画像に、雷鳥はどこに写っているでしょうか?
正解は、
いかがでしたか?
というより今日は“雷鳥日和”。こっちで出たかと思えば、あっちで出たりと、人通りが少ない昨日今日は小屋周りでよく見かけました。
2羽の雛を連れたこの家族は、昨日のブログにも登場しました。
一方、このお母さんの雛は5羽。
気づけば足元のウラシマツツジは少しずつ葉が紅く染まり出しています。秋の足音が徐々に近づいているようです。
こちらの家族の雛たちの方が、先ほどの2羽よりも大人びた容姿をしているように見えます。
テントの方、まさか自分の周りにこれだけ雷鳥がウロウロしているとは思いもしていなかったでしょう。かといってお声がけするのも・・・
皮肉ながら、雷鳥達にとってはもう数日、小屋周りで羽を伸ばせそうです・・・