台風の情報が出て1週間が経ちました。
先週の今頃あたりから台風10号の情報が出るようになり、山に来られるお客様が急に少なくなってしまいました。台風のスピードが遅いため、こんな状態が1週間も続いていることになります。なんともやるせない気分です。しかも、天気がすごい悪い訳ではなく、こうして青空も見えたりするので、余計やるせない気分になります。
作業前
作業後
通常であれば今の時期はたくさんの人が通るので、登山道整備がなかなか出来ないのですが、台風のおかげで人通りも少ないので登山道整備を進めることが出来ます。今日は山頂直下の痛みのひどいところを治しました。燕岳は花崗岩の山で固い岩がないので、石で登山道を治すことが出来ないので、このように丸太を運んで道を治していきます。この丸太運びが登山道整備の一番大変なこととなります。今日のように小屋から近い場所ではそんなに困難ではありませんが、小屋から離れたところとなると、それだけで多くの時間を費やすこととなります。
女性スタッフはサッシの枠を丁寧に掃除しました。燕山荘は大きな小屋なので、サッシの数も多いので1日や2日でこの作業を終わらないので、今回のこの時間を有効に使って作業を進めました。
午後になると風向きが南東寄りとなってきました。小屋周辺を覆っているガスがその風に吹き飛ばされると、もくもくと湧き上がる積乱雲の姿が現われました。台風が持ち込む湿った空気の影響で各地では激しい雨が降っている所もあるようですが、この雲を見てそれが納得出来ました。ヘリポート下のナナカマドの実はすっかり美しい赤色へと変わってきています。気が付けば8月も明日で終わりなんですね。早くこの台風通り過ぎてくれないかな。
河地