写真がいっぱい。
昨夜はきれいな星空が広がりました。また、雲の隙間からは街の灯りもきれいに見え、しばらく外でボーッとするには素敵な夜でした。
日の出頃、一時雨が降りましたがその雨もすぐに上がり、きれいな展望が広がりました。ただ、その頃から風が台風特有の南東の風が一時強まり、ヘリポート下のナナカマドも大きく風に揺られていました。それにしてもずいぶん実の色が赤くなりました。また、槍ヶ岳の上空にはレンズ雲が現れ、風の流れが複雑なのか槍ヶ岳を包み込むように雲が流れていて、普段見慣れない雲の流れを見ることが出来ました。
しかし、その後は今回の台風接近以来もっともまともな雨となりました。とはいっても5,6時間で上がる雨でした。その雨が上がってからの空の様子がとても素敵でした。雨が上がり出す頃、稲刈りが近づいてきている安曇野の田んぼが見え出してきて、空にはコブ状の雲が現われていました。雨雲レーダーを見ると今回の雨はこれで一旦終わりのようでした。8月最終日の今日は気温もあまり上がらず、もう半袖1枚では寒く感じる気温でした。
そして、その雨上がり、あちこちに美しい滝雲が見られました。これらは同時に現れたのではなく、少しづつ時間をずらして現れたので、しばらくはなかなか作業に集中出来ませんでした。
しばらく太陽の光を見ていなかったのですが、日が沈むころ(18時10分過ぎ、ずいぶんと早くなってきました)急に太陽の光が差し込んできました。久々の太陽の光です。うれしくなって思わず外へ飛び出してしまいました。そこには夕日を浴びる燕岳や槍ヶ岳、穂高岳連峰などが美しく、またかっこよく照らし出されていました。1日中小屋の中で作業をしていたスタッフもみんな外へと飛び出してきました。その後の光景が圧巻でした。
日が沈み10分くらいするとみるみる空が赤く染まり始めました。ここまで赤く染まった空を見られるのは台風のおかげなのでしょうか。普段なかなか見ることのできない真っ赤な夕焼けとなりました。台風の接近が伝えられてから1週間、登ってくるお客様が少なくなってしまい、何とも言えない日々を過ごしていましたが、今日のこの夕焼けがそれらの日々を忘れさせてくれたような気がします。山小屋の仕事というのは天候に左右されることが多いのですが、今日のようなこの光景を見るとやっぱり山の上って素晴らしいところだと感じさせられました。台風が完全に過ぎ去った訳ではないので、まだ油断は出来ませんが・・・。
河地