クローズアップライチョウ
今日は雲が多く、槍が忙しく見え隠れする天気でした。
こんな天候に現れるのは…
ライチョウ!
小屋の近くで一組のペアに出会いました。
秋のライチョウは雌雄の判別が付きにくい時期。せっかくなので二羽の特徴をよく見てみましょう。
こちらはオス。
繁殖期は黒褐色と白のツートーンカラーでしたが、
今は換羽が進み、焦げ茶色の羽根がまだら模様になっています。
目の上の赤い肉冠(鶏でいうトサカの部分)がよく目立っていますね。
こちらはメス。
同じくまだら模様です。オスに比べて茶色の羽根が多いので、体色が少し明るく見えます。
メスのみが子育てをするので、雛と一緒にいる場合は大抵メスです。
二羽が並ぶと、何となく色味が違っていることが分かりますね。
ライチョウの雌雄は肉冠で判断されがちですが、
実はメスにも肉冠があり、あまり目立っていないだけなのです。
肉冠が目立つメスの個体もいるので、体色や鳴き声などにも注目してみると、見分けが付きやすいかもしれません。
更に近づいて撮影を試みたところ、メスはさっとオスの後ろに隠れてしまいました。
オスは心なしかキリっとした顔をしています。
ジェントルマンですね。
小林