風は強いけど眺めはきれい。
今回の台風はここ最近では見ない不思議なコースを取り、Uターンするような形でこちらへ近づくようです。その影響もあってか朝から風は強めに吹いていました。その風が創り出す雲がこんな素敵な朝焼けを見せてくれました。また、太陽が顔を出す位置も浅間山までやってきています。明後日の秋分の日には浅間山の天辺辺りから顔を出すことになります。
今日はつかの間の天気のいい日ということで、登山道は朝から賑やかでした。下はまだ暑いので、短パンで来られる方も多く見受けましたが、そろそろそれも終わりの季節となってきそうです。短パンで登られた場合、足が冷えて、つる方を多くお見受けします。下の方では紅葉はまだまだといったところですが、第2ベンチ辺りではオオカメノキがきれいな赤色へと変わりだしていました。
合戦小屋のすいかは市場での流通が少なくなってきているので、今シーズンの販売もあと数日で終了となりそうです。その後はお汁粉の販売を開始します。寒い季節には甘いお汁粉はたまりませんね。エネルギー補給にもなります。
合戦沢の頭にあるナナカマドやカエデが赤や黄色の美しい色に変わり始めてきています。
燕山荘直下のナナカマドは紅葉する前にすでに葉が枯れてしまっていて、ナナカマドの赤い実がよけい目立っていました。今年の紅葉は葉が枯れてしまっている木々が多く、この先、どうなるのでしょうか。気温が高かったことが原因となっているのでしょうか。秋分の日が近づいているのに連日のこの気温の高さはやはり異常といえるのでしょう。
ここから見る合戦小屋の色づき具合です。枯れてしまった葉っぱが多いと書きましたが、ここから見る合戦尾根の色はそれでも秋の色へと日に日に変わってきています。
今日は終日、強めの風が吹いていました。そのせいか気温以上に涼しく感じました。また、その風が空気中のちりを飛ばしてくれて、東側の視界はとてもよく、非常にくっきりと見えていました。富士山もきれいに見えていて、いつもよりなんだか大きく見えました。富士山の大きさは変わらないのに、目の錯覚だと思いますが日によって大きさが違って見えます。
この風の影響なのか、槍ヶ岳には終日雲がかかり続けました。明日から秋分の日の連休が始まりますが、この台風崩れの低気圧がこちらにやってくるようで風が強まる予報で出ています。最新の情報を得てお越しください。また、この低気圧が通過した後はようやく遅い秋がやってくるようで気温が下がって来そうです。数年前までであれば、この秋分の日が過ぎる頃には初氷が張っていたことを思い出します。ここ数年は秋も暖かく、初氷の日が年々遅くなっています。山の上で暮らしていると下で暮らしているよりも温暖化というのを実感します。
河地