小さな秋
昨日に引き続き、朝晩が冷え込む大槍です。
登山道を散歩したところ、草紅葉が少し進んでいたのでご紹介します。
ミヤマダイコンソウは、まだらに赤くなっていく過程が奇麗です。
ウラシマツツジの深い赤色。
チングルマの赤はひときわ明るく、小さな葉でもよく目立ちます。
このように赤くなるのは、
アントシアニンという赤い色素が、葉の中にたくさん生成されるからだそうです。
一方で、黄色く紅葉する植物もあります。
これはウラジロタデ。
レモン色が爽やかな、クモマスミレ。
これらの植物がなぜ黄色くなるのかというと、
葉の中のクロロフィルという緑色の色素が少なくなり、
もともとあるカロテノイドという黄色い色素がよく見えるようになるからだそうです。
葉が色づく仕組みの違いで、こんなふうに多種多様な紅葉が生まれるんですね。
樹木が少ない稜線上では、こうした小さな紅葉が集まって、秋の景色が作られていきます。
大槍付近のナナカマドは、葉が落ちてしまったものもあれば、これから赤くなってくるものもあります。
きれいな紅葉を楽しみにしながら、厚着をする毎日です。
小林