秋空の一日。
さかきです。
「これぞまさに秋の空!」と思わず口をついて出るような、美しい光景。大天井岳山頂から。
日の出直後は、雲海越しに太陽柱が。厳冬期の山岳地帯や北海道などで見られるダイアモンドダストでも同様の現象がおきます。
安曇野側からの雲海は、高瀬の谷間に流れ込んで消えていきました。
遠望の劒・立山連峰、針ノ木岳、白馬・鹿島槍ヶ岳の頭だけ雲上に出ているのが印象的。
テント場から見る穂高連峰の山肌。色付きいま一つとは言え、この標高にしてやはり秋色になってきています。
透き通るような空の青さ、太陽柱、秋色の穂高連峰・・・一気に秋めく様が凝縮された、素敵な朝で一日が始まりました。
日中はほとんど雲が無く、秋晴れの一日。
ほどよい西風が頬にあたり、歩いても汗ばむことなく、絶好の登山日和だったことでしょう。
昼下がりの安曇野方面。今日はベンチにどなたも腰かけていませんでしたが、間違いなく缶ビール片手にのんびりするには絶好の日和。
安曇野は今、稲刈りシーズン真っ最中。
あれだけ夏に青々としていた田んぼも、すっかり黄金色に変わっています。
残暑云々とは言え、やはり秋ですね。
今日は、高層に浮かぶ巻雲が蒸発して消えていく様が、よく見て取れました。
そして夕方・・・
中天井岳てっぺんでの一瞬の出来事。
直前まで視界の効いた小屋周りが瞬く間に霧に包まれてしまったその直後、にわかにそれが晴れた瞬間です。
言葉はいらないですね。
朝・昼・晩、見事な秋空の一日でした。