幻想的、印象的。
さかきです。
風強く、雨が降り出してきた大天荘界隈、時計の針は12時前を指しています。
ちなみに外気温は大天荘の温度計で5.9℃、風は平均10m/s。この状況下での稜線歩きは、かなり寒いと思われます。
しかし今朝がたは、ものの10分余りでしたが、それはそれは幻想的な光景が広がり、途中朝食召し上がっていたご宿泊の方々はほぼ全員箸を休め、外に出てその光景に釘付けとなりました。
序章とも言うべき、右の谷間低く漂う積雲のちぎれが、赤味を帯びてきたのを見て、「これは何かが起こる!」。
雲海と上空に漂う雲の間、うっすら光の筋が。
まさか出るとは思わなかった今日の日の出。
これを幻想的と言わずして何と言いましょうか・・・
一瞬でしたが、朝陽を浴びる谷間だけでなく、上空に漂う雲までもが淡くオレンジ色に染まり、
辺りの山肌も何もかもがオレンジ色のベールに包まれたのでした。
徐々に太陽は高度を上げ、
この幻想的な世界は幕を閉じます。
ちなみに上高地側はというと・・・
雲底に広がる蝶ケ岳と鉢盛山のシルエットがとても印象的でした。
これからの時期は一雨ごとに気温が徐々に下がっていくもの。今年のように、秋に入りこれまでのところ朝晩の冷え込みが緩い年は、いつ悪天候時急に気温が下がり、雪がくることも不思議ではありません。
10月の北アルプス稜線に入山される際は、種々の気象情報に加え、寒気の流入の有無(⇒参考までに「週間寒気予想」)にも耳を傾けて、準備をお願い致します。
それにしても、今日はいい朝だったなぁ・・・