どんよりとした空でした。
雲の多い朝を迎えました。そのため、なんとなく暗い空で日の出の(6時頃)15分くらい前に外へ出て見ると、まだ街の灯りがちらほらと残っていました。曇り空ではありましたが、視界は良く、富士山もくっきりと見えていました。
すっかり晩秋の色となって来ましたが、日差しがなかったせいでなんとなく寂しそうな風景となりました。また、朝のうちは駐車場がいっぱいだったせいもあってか、人の流れも少なく、余計に寂しく感じる風景でした。ただ、この風景も味わいがあってなかなかいいものです。
しかし、やはり週末とあってたくさんの方が登って来られ、活気付いてきました。よく考えてみれば日の出も6時台になってきているため、皆様の登りだし時刻も遅くなってきているのですね。日中日差しはなかったのですが、この時期とは思えない暖かな日中でした。この暖かい気温の影響なのか来週の天気予報を見ると台風が近づくのではないかという情報が出ています。この台風の動向が気になります。
今日の日中はちょっと面白い現象が見られました。2600m付近に縞模様が出来ていました。以前にも見かけたことがあるのですが、暖かい空気と冷たい空気によって出来た層だと思われます。
こちらは長野市方向を眺めた写真ですが、ここには横に伸びる筋が見られ、また、長野市の上には雲の隙間からこぼれる太陽の光が縦縞となって見られました。縦と横の面白い現象が重なって見られました。
ちょうどその頃、硫黄岳の方を見ると雲とは何だか様子の違う煙のようなものが見られました。不思議に思いしばらく見ていると時折噴煙のように沸き上がることもありました。これは恐らく湯俣の上の方の噴気だと思われます。数年前には噴火のように高く燃え上がる噴気が見られたことがありました。
日中は雲の多い1日でしたが、西側の空は晴れていたため、日が傾いてくると太陽の光が差し込み始めました。その光が美ケ原から高ボッチの山々を美しく照らし出していました。
横手山の上には夕日を浴びて明るく輝くものがありました。恐らくロープーウェイの終着駅なのでしょう。この季節になると夕日を受けて、明るく輝く遠くの建物を所々見つけることが出来ます。
1日の終わりはこんな素敵な日の入りになりました。この美しい光景にここまで頑張って登ってきて良かったという声も聞こえてきました。ちなみに久しぶりに見えた日の入りは4時53分。思った以上に早くなっていてこれも驚きでした。
日が沈んだ後の赤く焼ける空も素敵でした。今日は朝のうちはどんよりと空も暗く、なんとなく暗い気分でしたが、日中になり、多くのお客様が登って来られ、賑やかとなり、そして最後にはこの素敵な夕日。どんどん気分の上がってくる1日となりました。10月最後の週末です。
河地