見守り続けて
10月27日(日) 午後3時現在の気温:15℃ 天気:晴れのち曇り
10月最後の土日も多くのお客様にお越しいただき、見頃となった紅葉と温泉をお楽しみいただきました。
今週末はもう11月。今期の有明荘の営業日も残り少なくなってきました。
さて、今日は以前からずっと気になっていたことについて書きたいと思います。
それは…
有明荘の入口近くにおられるお地蔵様。
いつ、誰がどんな目的で置いたのか、それが知りたくていろいろな方にお尋ねするも、誰も分からず。それどころか、ここにお地蔵様がおられたことすら知らなかったという方ばかり。
そこで、以前にお邪魔した安曇野市の施設の方から安曇野市文書館に行けば分かるかもという情報をいただき、文書館を訪ねてみることにしました。そこで事情をお話しし何か手掛かりになるものがないかお尋ねすると、豊科郷土博物館なら資料があるかもと教えていただき、再び転戦。
対応してくださった職員の方にお話しすると、一冊の資料を取り出して見せてくださいました。そこには、安曇野市内にある石碑や道祖神、仏像などについて調査した内容が記載されており、「地蔵菩薩像」の一覧の中に有明荘の文字を発見。これによると、有明荘のお地蔵様は安政二卯年(1855年)に作られたことがわかりました。
約170年! そんなに長い間、この中房で道行く人々を見守ってきたのかと、想像を遥かに超える年数に驚きました。
職員の方の話によると、このような石像は管理されていないものが多く、その由緒まではわからないことが多いとのことでした。
残念ながら、今回は誰が何の目的で作ったのかを知ることはできませんでしたが、有明荘ができるずっと以前からここを通る人々を見守り続けてこられたことだけはわかりました。
お地蔵様の存在に気付く人はほとんどいないかもしれませんが、これからもずっとこの場所で訪れる人々を見守り続けてくださることでしょう。
(山田)