何故山に登るのか
10月30日(水) 午後2時現在の気温:11℃ 天気:曇り
こんにちは。
本日は、ブログの担当が最後の日ということで、有明荘や北アルプスの山々、安曇野周辺の写真と共に、山を登ることについて書いてみようと思います。
山を登ってみたいという気持ちは漠然としたものでした。学生時代、急に山に行きたいと思ったのです。都会に住んでいましたから、綺麗な空気が吸いたいのもあったのだと思います。
登ってみたらすっかり夢中になってしまったのですが、なぜこんなに夢中になるかをうまく言葉にすることができないでいました。
一緒に働くスタッフに、「何故山を登りますか?」と質問してまわったことがあります。
ブログを書くにあたり、再度聞いたところ、面白い話が聞けました。
「始めたきっかけはダイエット。山を登ったことによって自己肯定感が上がる。非日常を味わえる。」
「1番は達成感や綺麗な景色を見たい。日常だけでは味わえない、生きている感じを味わえる。自分と向き合う時間でもある。自由だし、自己責任だし、一言では表せない。自分も自然の一部だと感じる。とにかく山はいい。」
「初めて登る山でも初めて来た気がしない、不思議な感覚がある。山頂について腰を据えたときにすごくホッとする。」
話を聞いていくと、自分の中でも整理がされてゆき、自分がなぜ夢中になったのかが分かりました。
何故山に登るか。
それは、自分の人生のなかで確かなものだからです。
学生時代、困っていたことがありました。この世にあるあらゆるものの輪郭はあまりにも不確かすぎて、何を信じてどこを向いて生きたら良いのかがわからなかったのです。
年齢を重ねるにつれ、自分自身だけに通用する確かさを少しずつ手にし、歩めるようになりましたが、私にとって自分の人生で重要なことは、確かなものや経験を集めることだったのです。
私にとって山を登るということは、確かなものです。だから私は山に登りたいのです。
山で暮らすと、日々が同じでないことが分かります。同じように見えて、少しずつ違い、今日という日は2度と来ないことを教えてくれます。
同じ山に何度登っても、毎回違い、その度に新しい発見や喜びがあります。
みなさまは何故山を登りますか?
残り少なくなりましたが、ご来荘の際はぜひお話しをお聞かせください。
(馬場)