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大天荘

やはり、待たれる雪。


さかきです。

 

文化の日の連休初日でもありますが、生憎の風雨模様。朝から断続的に強い雨降りと、強い風が吹き荒れています。

9月の秋以降、朝晩氷点下まで下がる冷え込みは数える程度。そのため、今日11月2日に至るまで、大天井岳周辺は一度も雪が積もることはありませんでした。

   ▲槍・穂高連峰(11/1撮影)

11月に入ってもこんな黒々とした山肌の槍穂を見たのは、大天荘の営業が11月上旬まで伸びたここ7~8年の間では初めてのこと。

   ▲劒・立山連峰(11/1撮影)

剣立山の初冠雪も、今年は未だ観測されず。

   ▲遠望 富士山(11/1撮影)

こちらも同様。ちなみに富士山のその年の初冠雪が11月に持ち越されるのは、1894年統計を取り始めてから最も遅いのだとか。

 

暖かいことは、何か行動を起こすにはありがたいことではありますが、四季の移ろいが顕著に感じられる日本の良さ、徐々にその形態が変わりつつあることは、色々考えさせられます。

やはり、時期相応の天候を感じられるのが一番、明後日お客様が全員下山されるまでは間に合わないかもしれませんが、我々スタッフが最終下山する9日頃までには、“白いもの”を纏った初冬の北アルプスを観たいところです。

 

 

これは昨日11/1撮影したもの。

これは今日の写真。

ほぼ毎日、早朝、昼間問わず、このななかまどの赤い実を食べにやってきます。

周辺のななかまどは、実もすべて無くなってしまっていますが、ここだけまだ残っているためか、足繁く通ってきます。

だいぶ冬毛に変わってきた雷鳥、周辺にはまだ雪が無いため、よく目立ってしまうのは、ある意味彼らにとっては死活問題。天敵に見つかりやすいわけです。

 

そんなことからも、やはり一日も早い雪が待たれます・・・

 

 

2024年度 大天荘の営業は、明日11月3日のご宿泊で最後となります。

11月4日以降は、売店や昼食営業はありませんので、ご注意願います。

なお、冬期小屋の開放は11月9日以降となります。

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