2024今シーズンもありがとうございました。
最終日の今朝はきれいに晴れましたが、冷え込みが厳しく、玄関先の温度計は-11℃台。ただ、風があまりなかったので気温以上には寒さを感じませんでした。そんな寒さの中、玄関前やヘリポートにはご来光を見ようとたくさんの方々がいらっしゃいました。夏の頃を思わせる光景です。
安曇野側には雲海が入り、皆様の期待通り、美しい日の出となりました。昨日からの霧氷は一日たっても残っていて、それらがピンク色の朝日に染まり、とてもきれいでした。
朝日は当然なんですが、標高の高いところから当たり始めます。裏銀座の方向に目をやるとその様子がよく分かります。朝日に染まる山肌が徐々に下へと広がっていきます。今朝の朝焼けはピンク色がとてもきれいでした。多くの方々がこの美しい光景を見ることが出来て、本当に良かったなと思います。
厳冬期の白さまではまだほど遠いのですが、槍穂高方面はかなり白くなっていて、とてもきれいでした。この景色を皆様名残惜しそうに下山されて行かれました。朝の玄関前ではまた来年や冬期営業でお会いしましょう。そんな挨拶がたくさん聞かれました。改めて今シーズン燕山荘にお越し頂いた皆様どうもありがとうございました。最後の日にこんな素敵な景色を見て頂くことが出来て何よりです。
今年の最終日は13時まで売店と昼食営業を行いました。一時、日帰りの方で賑わいましたが、13時を過ぎればこの周辺は急に静かになりました。その後は、この連休中に出たゴミを合戦小屋まで下ろしたり、小屋締め作業を進めました。今日のような雪面状況だとチェーンアイゼンくらいが一番歩きやすかったです。今年はピッケル・アイゼンを使うことなく終りそうです。いつもならワカンを履いてトレース付けをしたり、赤旗を立てたりしていたのですが、今年はこれらの作業がなく終わってしまい、なんだかさみしく感じました。
ここに残るのは我々スタッフだけになった夕方、日の入り頃、作業の手を休め外に出て見るとそれまでガスに隠れていた槍ヶ岳が姿を見せ始め、この後の日の入りが楽しみになりました。
その後ガスがさらに下がっていき、今シーズンのご褒美かのような、なかなか見られない素晴らしい日の入りとなりました。その後は気温がどんどん下がり、-10℃近くまで下がって来ました。もう1,2日片付け作業をして下山となります。
河地