よいお年を。
年の瀬となって来ました。下山されるお客様にお声掛けする言葉は「良いお年を」になってきました。昨日から風雪はやまず、そんな中、お客様は下山されて行きました。
風雪とは言いましたが風はこの時期にしては強くはなかったこともあり、積雪量はぐっと増えたような感じです。ちなみに日中の気温は玄関先の温度計で-12℃位と冷え込みもびっくりするほど強くはありませんでした。ただ、軽い雪は風に飛ばされ舞い上がり、視界はかなり悪かったです。天気が悪くても真っ白なところをずっと見ていると凹凸が分からなくなってくるので、サングラスをかけると真っ白な世界でもその凹凸がわかりとても有効です。
今日のような降雪が続く際、わかんはとても有効な装備となります。トレースはあっという間に消えてしまうのでこんな天気の時はわかんをご利用になられるとよいでしょう。急な斜面が心配だという方はアイゼンを付けてからわかんを付けるという方法もあります。今日はそんな方をたくさん見かけました。今年の冬は冬らしい冬となっているのでわかんをお持ちになられることをおすすめします。
厳しい天候でしたが、登って来られる方もいらっしゃいました。一番早かった方でも6時間くらいかかっていらっしゃいました。その後、7時間くらいしてまとまってほとんどのお客様が到着されました。悪天時はトレースがすぐに消えてしまうのでなるべくまとまって来られる方が安全かと思います。そこで注意しなければいけないのは人それぞれ体力や技量が違うので、みんなが登るから自分も大丈夫だと思わないでください。今日も途中で引き返された方もたくさんいらっしゃいました。冬山、特に悪天時は無理をしないことが大切になります。
明日辺りから登って来られる方の数はぐっと増えてきます。そういう意味ではトレースはあてにできるかもしれませんが、宮城ゲートから歩いてきて、登山口着が遅くなったりするとそのトレースはあてにできなくなりますのでご注意を。
河地