初日の出。
あけましておめでとうございます、2025年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
当初、予報は天気予報は芳しくなかったのですが昨日あたりからその予報も変わってきて、初日の出を見ることが出来ました。ここ燕岳では初日の出が見られるのは五分五分のような気がします。今年はなんだかいい一年になるような気がしてきました。当然と言えば当然なのでしょうが－15℃以下風速10以上という気象条件でしたが、この瞬間ばかりは皆さん外に出ていらっしゃいました。
昨日の風雪により作られたシュカブラが朝日に照らされ、美しいピンク色へとなりました。またそのさらに奥に見える槍ヶ岳も同じ色に染まりました。燕山荘周辺にはたくさんの撮影ポイントがあるのですが、どの場所に行っても誰かが写真を撮っていました。そして、交わす言葉は「最高の朝になりましたね」でした。
ピンクに染まる時間から少し経つと今度は雪面が黄色い色へと変わっていきます。合戦尾根に目をやれば結構大きな雪煙が舞い上がっていました。一見、穏やかな朝でしたが稜線上でも10以上の風が吹き結構寒い朝でした。
一月一日の朝食はおせち料理とお雑煮をお楽しみいただきました。山で迎える新年というのも素敵なことですね。
午前中は風が強いもののきれいな青空が広がり、白い山肌と青空のコントラストが素敵でした、これぞ冬山ですね。ただ、写真では伝わらないと思いますが稜線上は風が強く、体感温度は恐らく－30℃くらいに近かったと思われます。長くはここにはいられなくシャッターをきると小屋に戻りました。
第3回目の燕岳冬期登頂ツアーの皆様は一月一日の今日、燕岳の頂上へ立つことが出来ました。一年の始まりの日に山頂に建てるのはやはり特別なことだと思います。
午後、すっかり恒例となりました日本一標高の高いところでのお餅つきを行いました。午後になり天気は下り坂へと向かっていきましたが燕岳も薄っすらと見えていたので寒かったのですが外で行いました。今年は巳年ということで巳年の生まれの方にもお餅をついて頂きました。
その後天気はみるみる悪くなってきたので2回目は小屋の中で行いました。昨日今日とご連泊の方も多く、皆様山でのお正月を楽しんでいらっしゃいました。
夕方、夕食の準備をしている時、昨年のことが思い出されました。燕山荘でもかなりの揺れを感じました。能登の皆様の一刻も早い復興をお祈りいたします。
河地
