季節は冬に逆戻り。
冬型の気圧配置となり、寒気が入ってきてとても寒い1日で日中でも気温は氷点下のままでした。半袖で歩けるような暖かい日もあれば、昨日から今日にかけてのように真冬の天気に戻ってしまうことがあります。今の時期は天候による気温差が非常に激しくなるのが特徴です。今回の降雪は薄っすら白くなる程度でしたが木々には霧氷が付いていました。これを見るとまだまだ山の上は冬なんだなと感じさせられます。
昨日お泊りの方が下山される頃、皆様をお見送りするかのように燕岳も姿を見せてくれました。そして、青空も見られるようになり、霧氷と青空のコントラストがとてもきれいでした。
ただ天気は良くなってきたのですが風は強さを増し、合戦尾根上には非常に激しい雪煙が舞い上がっていました。
暖かそうに見える安曇野の街とは対照的に山の上はまだまだたくさんの雪もあり、風が非常に強く気温は氷点下と真冬のような天候で、山の上と下では季節が全く異なります。今の時期の登山は山の上と下では季節が大きく異なる点が注意点となります。
安曇野側は晴れていても西側の山の稜線には雲がかかり続けました。これは冬によく見られる光景で寒気が流れ込んでいる時によく見られます。この後、寒気がさらに強くなったのか燕山荘の西側は黒い雲にすっぽりと包まれてしまいました。風も強く、気温も低く、とにかく寒く厳しい一日となりました。
今の時期の燕岳に登られる方はピッケルと前爪のあるアイゼンを必ずお持ちください。特に今日のように気温が低い日は雪面が非常に固く、スリップするとなかなか止まることは出来ません。スリップした際はピッケルがないと滑落を停止することが出来ません。ストックではなく、ピッケルをお持ちになられることをお勧めします。また、途中で動けなくなった場合に備えてレスキューシートを携行されることお勧めします。これは重さもほとんどありませんし、これにくるまっていれば寒さを防ぐことが出来ます。このところ山での事故が多いのでこんなことをちょっと書いてみました。
河地
