残雪とアイゼン
今日も一日、天気に恵まれたので、水場の「雪切り」作業に行って参りました。
水場からは、大曲りより上の、槍沢ルートの残雪がよく見えます。
最近は、大槍の電話にも残雪の問い合わせが多くなってきました。再三おつたえしている通り、ここ槍ヶ岳界隈の残雪量は例年に比べて多く、今日現在で例年より10日ほど遅れている印象です。
具体的には・・・、
東鎌尾根=1カ所に20m程トラバースする雪渓(工作済み)。
大槍~殺生間=2カ所に10m程トラバースする雪渓(工作済み)。
槍沢ルート=天狗原分岐道標より下に300mほどの雪渓歩き、グリーンバンドすぐ下に15m程のトラバースする雪渓(工作済み)、グリーンバンド上から殺生までの雪渓歩き。
となっています。
昨日、今日、作業をしている水源の様子です。
写真ではわかりにくいですが、今年の、水源の前に立ちはだかる壁(状の雪渓)の高さは、目算で3階相当、おおよそ10mはありそうです。
水源の雪切り作業をする場所は、急斜面なので、さすがのわれわれもしっかりとアイゼンを着用して作業に入ります。
槍沢ルートを上下山する方には、アイゼンをお持ちになるよう、ご案内をしております。
時折、「アイゼンがないと登れないですか?」という質問を受ける事がありますが、その質問は反則です。なぜなら、ワタシたちがアドバイスとして申し上げるのは、つまり、「転ばぬ先の杖」ということですから・・・。