宝物。
さかきです。
神々しい朝を迎えました。
朝食出しをしながら、少しの間手を休め、見慣れている光景とはいえ、光線の微妙な加減で、いつも新鮮な気持ちで日の出を拝んでいます。
今日も一日いい天気になりそうです。
ところで、おとといから連泊されているお客様がいらっしゃったのですが、受付に到着されて早々、
「大天井岳のストラップ、まだありますか?」。
受付脇の売品棚をご案内したところ、7年前に購入されたのを今でも大切にお持ちのようで、吊るす紐がかなりすり減ってきたため、買いに来たとのこと。
一方は輪っかのところが切れており、もう一方は完全に紐が消耗して、わざわざ別の物と併用されてました。しかし、日に焼けたそれには、新品の物より色艶が出ていて、とてもいい味が。
決して口数多くはありませんが、とても仲のよいお二人。昨日も午後ベンチにてのんびりお酒を楽しまれていました。
高々500円の品物ですが、長年大切に愛用されてきたその品には、値段以上の価値をジーンと感じ取りました。
この携帯ストラップは、ここ大天荘にしかないオリジナル商品です。
今日もどこの誰かが手にするであろう、沢山あるこのストラップ。売る(送り出す)側としては、数ある中の一つにすぎませんが、お客様にとってはこれからいろんな思い入れがつまるであろう、この世でただ一つの宝物になります。もちろん、ストラップに限らず、ジュース1本、缶ビール1本、食事すべてに言えること。
改めて今日から陳列棚に一つ一つ大切に並べていこうと誓うのでした。
これからも仲良く楽しい山旅を続けられますこと、せつに願っております。またいつしかこの携帯ストラップ、見せに来てください!