スタッフブログ Staff Blog

ヒュッテ大槍

衣(い)


ガス(霧)で真っ白な世界から、いきなり顔を出した槍の穂先。時が経つにつれ、暮れゆく空と、だんだんとオレンジに染まる雲、そして、槍のシルエット・・・。風雨にさらされ、ガスで景色も見えず、ほうほうの体で到着された皆さまに、夕方、粋なプレゼント。

今日は、到着される方、皆さん例外なく濡れ鼠で、ただでさえ狭い大槍の乾燥室は、少なからずパニック状態・・・。
そこで、エンジンの排熱に加え、ストーブも1台点け、スタッフもひとり付き、入れ替え制で「カンカンに」乾かせるようにしました。
それにしても、皆さん、ずぶ濡れ過ぎです(苦笑)。大抵の方はご存知と思いますが、ゴアテックスのレインウェアも撥水性を保っていなければ、ゴム引きのカッパと大差ありません。つまり、シェル(表地)にべっとりと水の膜ができてしまえば、通気性はゼロに近くなります。
通気性を維持する(撥水性を保つ)ためには、使用した度毎に撥水スプレーをしたいものです。そして、陰干しした後、忘れてならないのが、「アイロンがけ」です。一番低い温度で、さらしなどの当て布をして掛けます。
毎回、(安いとは言えない)撥水スプレーを掛けないまでも、山から戻ったら、なるべく早く陰干しをして、アイロンがけをするだけで、撥水性能は驚くほど違います。

同じ理由で、ゴアブーティーの登山靴にも撥水スプレーは欠かせません。しっかりと手入れのされている(ゴアブーティーの)登山靴ならば、雨の日に足まで濡れるような事は、そうはありません。

山道具をケアするのは、命を守ることにつながります。いや、大袈裟ではなく・・・。

植村直己も書いていました。
「1枚の乾いたシャツが救う命もある。」と。

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

pagetop.png