段々と増える雲。
今回の連休はいつもと違い、近づきつつある台風のため、中日にして人の流れはだいぶ少なくなってしまいました。こればかりはどうしようもありませんね。
自然は人の力ではどうにもなりません。自然の流れにまかせることしか出来ません。しかし、人が造りだすことの出来ない美しさを見せてくれることもあります。
今朝も日の出を見ようと多くの方が外でその瞬間を待っていました。ここ最近にしては暖かな朝でした。例年であれば、この10月の連休は水道の凍結との戦いでしたが、今年はその心配もなく、助かりました。
今朝の日の出は八ヶ岳の上に浮かぶ雲が紅く染まり、美しい日の出でした。
今日の日中は気温が10度を越え、風も弱かったこともあり、ぽかぽか陽気でした。日向では半袖でも十分なほどでした。明日以降の天気を気にしてか日帰りの方が多かったのですが、みなさんのんびりと休日を楽しまれていました。
環天頂アーク
幻日
この連休が終われば、各山小屋では冬支度の準備が始まります。燕山荘でも第二別館の撤収作業を始め出しました。一番大変なのはこの布団運びです。スタッフ総出で作業に取り掛かりました。
するとその時、太陽の周りには大きな暈が出来ていました。そして、幻日も見えていました。皆、作業の手を止め、空に見入っていました。その時、太陽の上に虹が逆さになったように見える環天頂アークも見ることが出来ました。その頃より、雲がどんどんと厚くなり始めました。
雲はどんどんと厚くなっていきましたが、この幻日は13時頃から17時頃まで、濃くなったり薄くなったりしながらもずっと見ることが出来ました。
そして、この現象が見える原因である巻層雲は刻々と形を変えていきました。こういう時はたいてい天気が大きく崩れる前触れです。
日が沈む頃、北穂高の滝谷側だけ日があたり、そこだけ輝いて見えました。
今日は雲がだんだんと厚くなってきましたが、幻日や面白い形の雲を見ることが出来、気象の本を開いては、それと照らし合わせながら、空の勉強をしてみました。
河地