下山報告と雑感。
さかきです。
ご報告遅くなりましたが、10月19日にスタッフ全員無事に下山致しました。
▲槍・穂高連峰(10月19日撮影)
毎年のことではありますが、ここでの4か月間、毎日この景色広がるそばで寝食生活していたこともあり、19日下山する時は何か一抹の寂しさを覚えました。これでまたしばらくここからの景色ともお別れかと思うと・・・
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰
小屋閉め間際に降った雪は、積雪をこれ以上増すこともなく、我々が最後に目にするのは斑模様となった槍穂。
妙に冬景色なることはなく、この時期らしい姿でしょうか。
▲大天荘と大天井岳
小屋周りの残雪はほとんどありません。ただ、北側斜面に向いた登山道には、融けずに残る雪が、踏み固められ、一部凍っている箇所がありました。
※ただ、いずれも10月19日下山時点での模様です。その後の天気次第では降雪等により積雪が増しているかもしれません。
何はともあれ、快晴無風の中、スタッフ全員清々しい気分で無事に下山できたことは何よりです。
ここで改めまして、今シーズン大天荘をご利用頂きました、ご宿泊の方・休憩でお立寄りの方・テント泊の方全員の皆様に、心より感謝申し上げます。
また、忙しさにかまけて至らない点や気分悪くした方々も大勢いらっしゃったことと思います。お詫び申し上げます。
今後とも一人でも多くの方に気持ち良くご利用いただけるよう、努めてまいります。
今シーズンの大天荘スタッフです。あなた方にも私から感謝申し上げます。4か月間お疲れ様でした。
最近、自然環境下での仕事が、どんなに厳しいものなのか、我々スタッフは正直よくわかっていないかもしれません。ほかの地域での災害模様を見るたびに、いつもそう思います。もちろん自身が登山している中で経験する風・雨・雪・雷などの寒さや怖さはありますが、それはなんとか未然に防ぐことが可能な場合がほとんです。そうではない災害をここのところ多く目にするたびに、自然との向き合い方を考えさせられます。
そういった意味で、ここ大天荘で生活をすることは、ヒト本来の感性を磨くのにはじつによい場所だと思います。
そんな思いも、微力ながら一人でも多くの方にお伝えしていかないとな、と強く感じた年でもありました。
最後になりますが、今シーズンも大天荘を支えて頂きました燕山荘グループスタッフに皆様、大天井ヒュッテ様をはじめとする近隣の山小屋関係者の皆様、お引取業者の皆様、大変お世話になりました。また来年もよろしくお願い致します。
そして私共スタッフを陰で支えて頂きました各ご家族の皆様にも、感謝申し上げたいと思います。
とりあえずこれにていったんしめたいと思います。
今シーズンも拙い文章にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。