静かになっていきます。
連休が終わり、最後のヘリも終わり、小屋閉めの日もそう遠くはないと感じるようになってきました。また、ここからはいくつかの山小屋が見えるのですが、その山小屋も全て営業が終わり、夜に見えるその明かりもなくなり、静かな山となってきました。
昨日の朝は真っ白だった山頂は今日になると雪はほとんど解けてしまいました。しかし、陽があまり当たらない所の雪は解けずに残っています。
こんなことを繰り返しながら、冬の装いへと変わっていきます。
今朝はきれいな青空が広がりました。槍、穂高などの3000mの山々はさすがに白いですね。
今日は朝の晴天が続くものかと思っていたのですが、午前中早くも雲が出てきました。穂高岳の上には怪しい雲が出て来て、その後、西からどんどんと雲が出て来て空を覆いつくし始めてきました。
もう使わない部屋には雨戸入れ始めました。平日とあって登って来られるお客様も少なく、雨戸を入れる音や板を打ち付ける音が妙に大きく響いていました。
ここの頭上には黒い雲がいっぱいありましたが、安曇野の街は晴れているようでした。日の沈むちょっと前、美ヶ原高原には日が当たり、赤くきれいに輝いていました。
小屋明けから一緒に働いていた仲間が今日、期間を終了して下山していきました。6ヶ月間、毎日一緒に生活してきたのでなんだかさびしくなります。山小屋で働いていれば、こういった出会いと別れがたくさんあります。
小屋の中は急にひっそりとしてしまいました。
小屋閉めまでの残り約3週間となりましたが、最後まで事故なく、お客様に喜んで頂けるよう頑張っていきたいと思います。
河地