高気圧ど真ん中。
冬季営業の営業最終日は素晴らしい天気となりました。日中の気温はマイナス4度まで上がり、陽射しもあったのでいつもの服装では暑いくらいでした。そして、風もほとんどなくまるで春のような穏やかな天気でした。
最後の最後に素晴らしいプレゼントとなりました。
日の出前の山頂です。この時期は日の出が7時近くになります。今くらいが一番、日の出時刻の遅くなる時期です。日の出と反対の西側の空も鮮やかな色に染まります。
この先の天気予報を見るとこれが最後の日の出となりそうです。それにふさわしい素晴らしく美しい日の出となりました。
燕山荘の4回目のツアーの皆さんも無事下山されて行かれました。この素晴らしい景色の中を下って行くのは、本当に名残惜しそうでした。
山頂より見る立山と剣岳、手前は北燕岳
シュカブラと八ヶ岳連峰
午後はちょっと山頂まで出掛けてきました。冬としては信じられないくらい風もなく、快適な稜線歩きが出来ました。こんな日は冬にそうそうあるわけではありません。
今年は積雪量がかなり多いようです。小屋に入って20日あまりが経ちましたが、小屋周りの積雪量がずいぶん増えました。ちなみに積雪量が一番多いのは4月の終わりからゴールデンウィークあたりになります。
槍ヶ岳から穂高にかけてもくっきりと見えていました。この天候の中、穂高岳山荘の冬季小屋の中で救助を待つ4人も無事に救助されたようです。12月31日が今日のような天気であれば、あの悲しい事故も起きなかったのではないかと大変悔やまれます。冬山は今日のような穏やかな表情を見せる日もあれば、牙をむくこともあります。それが冬山なんですね。
高気圧の中心は過ぎつつあるようで、夕方には雲が増えて来て、夕陽は見ることが出来ませんでした。それでも紅く染まる富士山がきれいに見ることが出来ました。
今日は満月です。残念ながら雲がどんどん多くなってきています。
明日、一日片づけ作業をして、明後日下山の予定です。
河地