雪の翌日は。
昨日の雪は夕方には雨に変わり積雪とはなりませんでした。
ここ燕岳では6月に雪は降ってもおかしくはありません。そのため一部の雪囲いはこの位までつけたままにしています。
梅雨寒という言葉がありますが、5月の後半は気温が高くても梅雨が近づくと寒気が入ってきて寒くなることもあります。雪の翌日の今日も肌寒い一日となりました。
朝のうちはガスに包まれていましたが、午後になるとだんだん雲の切れ間から青空が見えるようになってきました。すっきりと晴れることはありませんでしたが、まずまずの天気で週末ともあって賑わいが戻ってきました。
皆さん、登山道を歩いていらっしゃる頃はガスの中だったのですが、燕山荘に着く頃には展望も広がっていて、うれしそうな声があちこちから聞えてきました。
昨日の雪は芽を出し始めた植物たちには厳しいものだったと思いきやたいしたこともなく元気にしていました。ヘリポート下のナナカマドも青々と順調に成長しているようでした。
また、そのナナカマドの根本には仲睦まじい2羽のカヤクグリを見つけました。この2羽は最近この辺りで良く見かけます。雷鳥も子育ての時期ですが、他の鳥達もそんな時期なんでしょうか。
夕方が近づくにつれてガスが濃くなってきて、辺り一面真っ白になってきましたが、日没近くの6時50分頃より、急激にそのガスが取れ始めてきました。こういうことはよくあり、日の出や日没の頃、急にガスが取れることもあります。写真でも分かるように気温は低く、皆さんダウンやフリースなどを着てご覧になられていましたが「登ってきて良かった」といった声があちこちから聞こえてきました。山は登ってみないと分からないものです。
陽が沈む方向の反対の東側を見るとびっちりと雲海が広がり、有明山が島のように浮かんでいました。
明日の松本の天気予報を見ると朝は曇りとなっていますが、おそらく雲海があるのでそのような予報になっているかもしれません。ヤマテンによると山の上は晴れの予報となっています。山と街の天気の違いがこんなところに現れています。
河地