梅雨空ながらも。
梅雨も半ばを過ぎればいよいよ本格的な雨の季節となり、雨が多くなってしまいます。7月最初の週末は梅雨空となってしまいましたが、朝のうちこそ雨が降りましたが、日中は雨が降る事もなく、終日燕岳を見る事が出来ました。合戦尾根に雪がなくなったこともあり、天気の割には多くの方が登って来られ、夏山シーズンが近い事を感じさせられました。
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今日の天気からは展望は期待できませんでしたが、お昼過ぎより、槍や燕岳が姿を現わしました。おそらく皆さんガスの中を登って来られ、稜線に出た途端、燕岳や槍ヶ岳の姿が突然飛び出してきたので、喜びはなおさらだったのではないでしょうか。気温は、10℃以下と低く、風もあったので外にいるとやや肌寒さを感じました。
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黄色や白の花がほとんどでしたが、青系の花も咲き始めてきました。ミヤマクワガタです。玄関周りにたくさん咲いています。夏休みも近いのか学生さんの団体さんが多く登って来られ、テント場は久しぶりに賑わいを見せていました。
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ガスで展望の少ない日はコマクサのピンク色の美しさが際立ちます。早く咲きだしたものはこのような立派な花を咲かせています。まだ蕾のものもあるので燕岳周辺は、この先さらにコマクサの美しい季節となっていくことでしょう。
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小屋の東側の雪融け間もない地面からはコバイケイソウが顔を出し始めてきました。このコバイケイソウは花が咲く年と咲かない年があります。今年は咲くのかなぁとコバイケイソウにレンズを向けていると・・・
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まったく気付かなかったのですが、足元にはヒナを羽根の中に隠している雷鳥のお母さんがいました。僕もびっくりしましたが、雷鳥もびっくりしたようで羽根の中からたくさんのヒナ達が出てきました。「びっくりさせてごめんね、こっちもびっくりしたんだよ!」とじっとしていると安心したのかまた餌を食べ始めました。今日のように風の強い日は、風の弱い東側にいるようです。普段は、人懐っこい雷鳥もヒナを連れているとかなり神経質になっているようです。あまり、ストレスを与えないよう遠くからそっと見守ってあげましょう。
梅雨空ながらもまずまずの景色が見られ、コマクサをはじめ、シナノキンバイやハクサンイチゲなどの雨に濡れて美しさを増した高山植物を楽しめ、いい週末になったのことではないでしょうか。
河地
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