梅雨空のもと
梅雨空の続く日々。
本格的な夏の到来も間近に迫る中、七月だというのに燕山荘ではまだまだストーブが欠かせません。
そんな燕岳周辺では、コマクサが見頃を迎えています。
ゴリラ岩やコマクサをみつつ散歩をしているとコマクサの群衆の中に珍しい白いコマクサをいくつか見つける事が出来ました。
可憐です。ピンクのコマクサに混じってひっそりと佇んでおり気品を感じます。
テント場の近くでは雷鳥の親子が食事中でした。子どもたちは元気よく走りまわって餌をついばんでいます。
気がつくとすぐ近くまで近づいて来ました。はぐれないかと心配になりますが、母鳥の鳴き声に導かれ元気にちょこちょこと着いていきます。その歩く姿は本当に可愛らしく微笑ましい光景です。
母鳥はそっと子どもたちのそばに寄り添っていました。
ヒナは生後一カ月が一番天敵に襲われやすいそうです。天敵であるキツネや猛禽類は、登山者のゴミにつられてやってきますのでゴミは必ずお持ち帰りください。
このまま元気にすくすくと育っていってほしいですね。
雷鳥の成長を見守りつつ私達も四季の移ろいと自然の美しさを敏感に感じ取っていきたいものです。
佐々木