親子で登山。
心配していた台風12号は低気圧に変わりこの辺りへの大きな影響はなくなりました。ただ、湿った南よりの風により雲の多い一日となりました。
朝のうちは雲は少なく、夏らしい青空が広がっていました。やっぱりこの空の色はいいですね。
しかし、青空が広がっていたのは朝のうちだけでした。次第に雲が多くなってきました。昨日までのカラッとした空気とは違い蒸し暑さを感じました。こんな日は汗をかく量が多くなります。こまめな水分と塩分補給が大切になります。また、水分ばかりとっているとエネルギーがなくなってバテてしまうので、カロリーのある食べ物を取る事も大切です。
合戦小屋のスイカは相変わらずの人気です。これを楽しみに登って来られる方がおおくいらっしゃいます。塩をかけて食べれば塩分補給にもなりますので、塩をかけてお召し上がり下さい。
今朝の日の出前の東の空です。あまりはっきりとは映っていませんが太陽の光が御光のようになっている、反薄明光線が見られました。積乱雲によって創り出されることが多いので、今日のような天気の日などに見られる事が多いです。
夕方、玄関先に雷鳥の親子がやってきました。前回見た6羽のヒナたちとは違うようで、こちらは随分大きくなったヒナたちでした。ただ、ヒナは2羽しかいないようでした。雷鳥は6~7個の卵を産むので、おそらくなんらかの理由で2羽になってしまったのでしょう。かわいいヒナたちですが、卵が全部成鳥になっていたら、雷鳥だらけになってしまうのでこれは自然の摂理です。
7月後半に入り、夏休みが始まったようで小さなお子様が多く登って来られるようになりました。今日も合戦小屋まで歩荷へ行く途中に楽しそうな親子に出合い、写真を撮らせて頂きました。
子どもたちはみんな楽しそうで元気いっぱいです。ただ、小さなお子様は大人に比べ、体力もなく、初めて経験する高度などにより、体調を悪くされる方がいらっしゃいます。それを防ぐには、まずゆっくりと登る事が一番重要になってきます。燕山荘で行っている親子ファミリー登山教室では、7~8時間かけて登ってきます。また、途中の合戦小屋では1時間以上の休憩を取ります。こうする事によって体が高度に順応しやすくなります。また、晴れた日には強い陽射しから身を守るために帽子をかぶることも重要な装備となってきます。
もうひとつ大切なことがあります。小屋に到着してからは1時間ほどは決して寝ないでください。体が高度に順応しないうちに寝ると呼吸が弱くなることによって、気分が悪いなどの高山症状が出やすくなってしまいます。小屋についてからは疲れていてもすぐには寝ない方がいいです。
親子での登山を応援している燕山荘では小学生いかのお子様には登頂証明をお渡ししています。
親子登山で家族の絆が深まるといいですね。
河地