きれいな空。
山の夏はとても短いものです。今が最も夏らしくなる時です。
その週末と晴天が重なったこともあり、どこの山も賑わったことでしょう。
今朝は曇り空で御来光を見る事は出来ませんでしたが、その雲がとても美しい空を創り出してくれました。
その雲は次第に少なくなり、青空が見られるようになってきました。雲は高く、昨日までに比べ、湿度が少なくなり、ひんやりとした朝の風には早くもどことなく秋の気配を感じてしまいました。
日中はきれいな青空が広がり、とても気持ちのいい天気となりました。いつもなら東側に湧いてくるガスも沸くことなく、素晴らしい展望が広がり続けました。続々とお客様が登って来られましたが、外にいるほうが気持ちいいので小屋の中は意外と静かでした。先週末は雨で小屋の中はごった返していました。やっぱり晴れは気持ち良いものですね。
テント場はお昼過ぎにはいっぱいになってしまいました。このところソロテントの方が多くなってきたので、テント泊のお客様の数の割にはテント場は早く埋まってしまいます。僕が学生の頃は大きなテントにみんなで一緒に入っていたのですが、今はそのようなテントを見かける事が少なくなってきました。これも時代の流れでしょうか。
午後になって雲がやや多くなってきましたが、日が沈む少し前、燕岳の東側に沸くガスに太陽の光が当たり、素敵な光景を創り出していました。
そして、今日の締めくくりはこの夕焼けです。日が沈む所は見られませんでしたがその20分後位から雲が紅く焼け始めました。ちょうど夕食出しの時間で、ゆっくりと眺める事は出来なかったのですが、これほど美しい夕日は山の上で一シーズン暮らしている僕達でもそうそう見る事の出来ないものです。
今日は空が本当にきれいな一日でした。その演出をしてくれたのは雲です。今日みたいな日は一日中空を眺めていたいものです。きっと多くの方がこの美しい空に感動されたことでしょう。
河地