別天地。
さかきです。
今朝は、屋根に叩き付ける雨音で目が覚めました。久しぶりのお湿りです。雨は早々に止みましたが、終日霧に覆われる時間の長い一日でした。
ただその霧も夕方には徐々に落ち着き、夕刻前には周辺の山肌が見え隠れ。あまり期待せず、山頂へ日の入の様子を見に出向いてみました。
▲裏銀座方面
案の定。それでも山頂に着いてものの5分経たないうちに霧は晴れ、ご覧のよう。山頂には数人の宿泊者がいました。
▲常念岳に十三夜の月
槍穂は姿を現さず、日の入自体も拝むこと叶わなかったものの、山頂にいた数人すべての人が、
「こんな素晴らしい風景が見れることに感謝。最高です。槍が見えないから残念だとか思わないですよ。この光景が目に出来るだけで満足です。ここは別天地なんですよ。」
そうですよね、槍穂が必ず見えるからいいとか、見えないから悪いのではなく、そう、ここ別天地で目に入る光景はどれもが輝いて見えるもの。そういう場所で“暮らしている”我々山小屋人は幸せ者です。
そんなことを感じた途端、空気の匂い、沢の音、鳥の鳴き声、あぁ、じつによい!
久しぶりに山頂にて素敵なひとときを感じさせて頂きました。
今日も個人的雑感にて締めくくり。