雲上のコンサート。
昨日の雨は午前中まで残りましたが、午後より天気が回復してきて、燕山荘の夏の締めくくりであるクラシックコンサートに併せたかのような天気となりました。このコンサートは今年で31回目を迎えます。
このコンサートが行われる頃には、合戦小屋から燕山荘にかけて、このオヤマリンドウがあちこちに咲き始めます。この花を見るとトウヤクリンドウもそうですが、夏が終わり秋になったことを感じさせます。
朝のうちは雨が降り、今日のコンサートは大丈夫かなと心配になるような天気でした。というのも今日の演奏で使う楽器は、すべて合戦小屋から歩荷で上げるからです。しかし、その心配も無用で楽器を上げる頃には雨は止んでくれました。
このクラシックコンサートの演奏をして下さるのは鈴木メソードの皆様方です。今回も歩いて登ってきて下さいました。写真は演奏前にリラックスされている皆さんの様子です。
いったい何日ぶりに見る日の入りだったのでしょうか。日の入頃、突然雲が切れ、とても素晴らしい日の入となりました。18時24分に水晶岳とワリモ岳の間に沈みました。日の入りも随分と早くなってきたものです。
このクラッシクコンサートは、毎年8月の第4土曜日に行っています。今年は8月1日が土曜日だったため、最も早い22日の開催となりました。不思議な事にクラシックコンサートの日に雨が降った事はほとんどありません。天気も見方してくれるのでしょうか。この2700メートルの山の上でのコンサートを皆さん過ぎゆく山の夏を惜しみながら聞かれていました。我々スタッフも仕事の手を休め、この演奏を聴きながら、夏の終わりを感じました。夏が終わるとなんとなくさびしい気分になりますが、これからは秋の紅葉、初雪など、季節それぞれの楽しみがあります。
燕山荘の最も大きいイベントのこのコンサートが無事に終わり、スタッフ一同夏を乗り切った感があり、ほっとしています。
今夜は久しぶりにきれいな星空が広がっています。
河地