台風が過ぎて。
昨夜から風がかなり強くなってきたのですが、この辺りでは被害はなく一安心といったところです。台風一過の晴天を期待したのですが、そうとはならず、雨が降ったりやんだりで風も強い一日となりました。また、玄関にある温度計は10℃台までしかならず、寒い一日でした。雨に濡れた体にはさらに寒く感じたことでしょう。それに、風も強かったのでなかなか厳しい条件の登山となったのではないでしょうか。このような天気の日は、やはり低体温症になる危険が高まるので、しかっりとした雨具、濡れても保温性のある下着、レイングローブ、といった装備が必要になります。今日も受付で宿泊者名簿を書けないほど手がかじかんでいらっしゃる方を多く目にしました。
山はもう秋です。日の入も日に日に早くなって行きます。夏山感覚での登山は危険なこともあります。
昨夜の強風は朝方にはだいぶ弱まっていましたが、それでも強い風が吹いていました。テントの方もなんとか強風の一夜を乗り越えられたようでした。そして、7時過ぎよりガスが切れて、燕岳も姿を見せるようになってきました。
今シーズン最後の学校登山だった三郷中学校の皆さんは、山頂に見送られながらの下山となりました。昨日、今日と雨となってしまいましたが最後に燕岳の姿を見る事が出来て良かったですね。
今日、山頂が見えたのはこの時だけでした。学生さんが下山されていくと再びガスに包まれてしまいました。その後は、視界もなく雨が降ったりやんだりの一日となってしまいました。また、稜線上は終日風が強く吹き、いつものような賑わいはまったくありませんでした。
燕山荘下の東側斜面にあるシシウドも少しづつ白い花を落とし始めてきました。
その東側斜面では、すでに赤くなったハクサンイチゲの葉っぱを何枚か見つけました。まだ緑色をしている葉っぱが多いのでその赤色はとても鮮やかに見えます。これからはこうした紅葉の草木がどんどんと増えていきます。
台風が過ぎるとまた一歩秋へと近づいていきます。明日の朝も一ケタ台の気温となりそうです。朝晩はストーブを必要とする気温となっています。フリースやダウンなどの防寒着をお持ちください。
河地