ガスにつつまれて。
昨日は久しぶりの晴れでしたが、夕陽は雲に邪魔されて見る事が出来ませんでした。そして、朝は雨音で目が覚めました。なかなか晴れが続きません。日の出、日の入は二週間位見えていません。一体何時になってきているのでしょうか。
朝の雨は一旦止んで日中は霧雨のような雨が降ったりやんだりでした。時折ガスが薄くなって晴れるかなと思いきや、またガスが濃くなるの繰り返しでした。こんな日は日中でも薄暗く時間の感覚がおかしくなってきます。
生憎の天気でしたが、人の流れはあって、この天気で暗い気分の中、小屋まで到着されて嬉しそうにされているお客さまの声から元気をもらえました。ありがたいことです。また、ガスで真っ白ななか多くの方が山頂を目指されていました。
展望はなくても登る事に意味があるんですね。登山は人それぞれの楽しみ方があります。
ふとガスが切れた瞬間山荘の東側の谷に目をやるとまだまだ雪渓が残っていました。この雪は毎年次の雪が降るまで残っている事が多いです。またこの時期の大雨によってなくなってしまう年もあります。夏が過ぎても谷筋には雪が残っているところが山の上ではいくつもあります。
合戦小屋あたりから山荘にかけてこの鮮やかな青紫色のオヤマリンドウを見かけることでしょう。花が少なくなってきている中この花が際立って美しく感じることでしょう。中にはこの写真のように葉が紫色へと変わってきているものも出てきました。
終日ガスに包まれて視界がなかったためヘリコプターによる荷揚げは出来ませんでした。今日は、天気ばかりが気になり少しガスが薄くなってはそわそわとし、再びガスが濃くなればやっぱりだめかと落胆を繰り返す一日でした。
回収物資もそのままブルーシートに覆われたままです。明日こそは飛んでくれないかな。
河地