移動性高気圧に覆われて。
秋晴の一日となりました。春や秋はこの移動性高気圧がやってくることにより、天気は周期的に変化していきます。そのタイミングをつかめば、きれいな青空と素晴らしい展望に出会う事が出来るでしょう。まさに今日はそんな一日でした。
期待通りの秋晴となりました。朝のひんやりとする空気の中、イルカ岩まで出掛けてみました。出掛けたと言ってもほんの5分程歩くだけなのですが、この場所からの写真はよくお届けするのですが、稜線の山肌の色もだいぶ変わってきて、紅葉真っ盛りの少し前であることが伝わるでしょうか。
北アルプスの高い山からは、初氷の便りが届きましたが、2700mの燕岳ではまだとなりました。昨夜、寝る前の玄関先の温度計は2.0℃を示していたので、翌朝は初氷かと洗面器に水を溜めて外に置いておいたのですが、今朝は4℃位で初氷はおあずけとなりました。それでも稜線では、あちこちに霜柱を見つける事が出来ました。2700mの燕岳ではいつ氷が張ってもおかしくない季節となってきています。
昨夜の冷え込みで紅葉はまた一段と進んだようです。山頂の山肌の色はどんどん秋の色へと変わってきています。この秋色の山肌にはやっぱり青空がにあいます。このコントラストがとてもきれいですね。
移動性高気圧に覆われた時は、比較的乾いた空気になり、視界はくっきりとしてきます。裏銀座の山々の山肌の色もだいぶ変わってきています。ちなみに左奥に見える山は黒部五郎岳です。この燕岳からは北アルプスの山々のほとんどを見る事が出来ます。薬師岳など見えない山もありますが。
午後になってくると夏のように東側にはガスが湧き出してきました。陽射しが強かったので、地面が温まりこのようなガスが湧いたのでしょう。このおかげで16時頃、ブロッケン現象も見られました。ただ、このガスはどんどんと濃くなり、残念ながら夕陽を眺める事は出来ませんでした。
しかし、今日のような天気の日に登山出来た方はますます山を好きになられたことでしょう。今日はそんな天気の一日でした。
河地