嵐は過ぎ去って。
昨夜は非常に強い風が吹き、小屋が地震でも来たかのようにガタガタと揺れていました。こんな時テントだったら眠れぬ一夜だったことでしょう。山小屋のありがたみを感じつつ、ぐっすりと眠る事が出来ました。そして、朝には風が弱くなっていて、小屋周りを点検しても被害はありませんでした。それにしてもすごい風でした。
7時頃より雲が切れて、安曇野の街が見えだしてきました。昨夜の雨で水かさを増した川はいつもより太くなり、太陽の光を受け、それがキラキラと輝いていました。無事に嵐が過ぎ去ったあとのなんとも眩しく平和な光景でした。
そんな嵐が過ぎ去った今朝、久しぶりに雷鳥くんに出会いました。いつもの親子の雷鳥ではないのでしょうか、一羽しかいませんでした。昨夜のあの厳しい天候を乗り越える雷鳥のたくましさを感じました。
ダケカンバの葉っぱはすっかり落ちてしまいました。しかし、ダケカンバの木の幹が良く見えるようになり、また違った美しさを見せてくれています。合戦尾根の山肌の色もすっかり変わりました。
一方、カラマツはまだ葉が残っていて、美しい黄葉を見せてくれています。
空気が澄んで、遠くの富士山もくっきりと見えていました。奥に小さく見えるのが茅野市で手前に見えるのが塩尻市の町並みになります。
夕方になると雲も全くなくなり、すっきりとした日の入となりました。日の入り時刻は17時30分で三俣蓮華岳と黒部五郎岳の間に沈んで行きました。そして、気がつけば昼間より夜の時間の方が長くなってきていました。秋は深まってきています。
河地