秋空と紅葉。
昨日の雨もあがり秋らしい空が広がり、紅葉を楽しむにふさわしい天気となりました。昨日の雨で葉っぱが落ちてしまう事を心配していたのですが、まだまだ、紅葉は美しさを保っていました。この先も晴天が続きそうなのでもう少し紅葉は楽しめそうです。
日の出は見られませんでしたが、7時頃より雲がとれ出してきて紅葉の山肌が姿を現わしてきました。この一日でさらに紅葉は下へと進んだようでした。合戦尾根の上部のダケカンバは少し葉を落としたのか木の幹の白い部分が目立つようになってきました。たった一日雨で見えなかっただけなのに随分と変わるものだと感じました。
縦走路の高瀬側の山肌の色も随分と変わってきました。下に下にと進んで行くのが分かります。そして、北鎌尾根も色が変わってきています。こうして、日毎に変わっていく山肌の色の移り変わりは秋の進み具合を現わしています。
今日、美しかったものは、今が見頃の紅葉だけではありませんでした。秋空に現れる雲です。刻々と姿を変えて行き空ばかりが気になる一日でした。ずっと眺めていたかったのですが、お客様で賑わう週末とあってはそうはいきません。こっそり外へ出てはシャッターをきっていました。秋の空は高いといいますが、秋空の象徴となる雲が券雲や高積雲など高い所に現れる雲が多いためでしょう。また。今日は雨上がりということもあって空気が澄んで空がきれいな一日でした。
東側の雲海はほぼ一日中とれませんでした。夕方になると更に高くなってきて眼下までの高さになってきました。麓の街は曇り空の一日だったのでは。そして太陽が西に傾きかける頃、明日中秋の名月となる月が昇ってきました。
日が沈む頃、雲が良い具合になってきてこれは素晴らしい夕焼けになると、誰もが期待したことでしょう。しかし、ちょうど太陽が沈む場所にだけガスが湧いてきてしまいました。
最後はちょっと残根でしたが、雲の美しさに楽しませてもらった一日でした。
河地