霧氷。
もう冬と言っていい日が続いています。街で生活していると、なかなかその実感はわかないかもしれませんが、山では季節は街より一足も二足も早く進んでいます。連日書いていますが、装備はしっかりとしたものでお越し下さい。とにかく寒いですよ。
朝、外へ出てみると玄関前は真っ白でした。積雪と言うほどの雪ではありませんでしたが、いよいよ冬が来たなと感じさせられる一瞬でした。
朝のうちは、ガスに包まれていましたがそのガスが取れ出して来るとそこにはとても美しい光景が広がっていました。木々にはびっしりと霧氷が付いていました。ナナカマドの赤い実とこの白い霧氷の組み合わせはこの時期にしか見られないものです。
日帰りの方も多くいらっしゃいました。燕山荘での昼食やケーキを目当てに登って来るのもこれまたひとつの楽しみかもしれません。ただ、これからの時期、行動食を取りながら登って来ることも大切になってきます。寒さによって、体の熱はどんどんと奪われていくので、寒い時期はとにかくカロリーオーバーになっても構いませんので、エネルギーを補給しながら登るといいです。
お昼頃になり、若干日も差して僅かですが気温もプラスに転じました。そして、槍ケ岳も少しだけ姿を現わしてくれました。
夏にはこのような構図で、燕岳とコマクサの写真を取りました。今はコマクサの変わりに霧氷の花が咲いています。季節それぞれの美しさがありますね。
西側からこの辺りの上空には黒い雲がかかり続けました。寒気によるものでしょう。一方、下の街では太陽の光が当たり、暖かそうに見えました。ほとんどの霧氷は日中に落ちてしましたが、このカラマツに付く霧氷は夕方まで落ちる事はありませんでした。そして、夕方には再び氷点下まで下がりました。
河地