曇り空の10月10日。
連休がはじまりました。10月10日といえば晴れの特異日ですが、しばらく続いていた晴天もここで一旦一休みとなってしまいそうです。
明日の天気には注意が必要です。
朝起きれば、屋根や外のベンチには霜がびっしりとついていました。そして、日が昇るとあっと言う間に溶け、屋根からぽたぽたと水滴が落ちていました。朝のうちは、青空も広がり、まずまずの天気でしたが早いお客様が到着される頃より、どんどんと雲が多くなっていました。
曇り空だと光りの陰影がいつもと違って、山肌がまた違った美しさで楽しむ事が出来ます。裏銀座の双六岳から鷲羽岳にかけての稜線の下には、湯俣の谷があり、その辺りの紅葉が渋い美しさを見せていました。
すっかり葉を落としてしまった合戦尾根の上部とは対照的にその背景に見える有明山や大峠辺りの紅葉が美しくなってきました。この周辺の紅葉が終わってもまだまだ紅葉を楽しむ事は出来ます。
明日の天気を気にされてか、ほとんど方が山頂へと向かっていました。天気が崩れる前というのは、気温が少し高くなり、今日は昨日までほど外にいても寒さを感じませんでした。ただ、稜線上は風があったので、風を通さない防寒着が必要でした。
今日の雲がどんどん多くなっていく天気からして、夕焼けは期待していなかったのですが、想像以上に美しい夕焼けとなりました。ただ、天気が大きく崩れる時にこのような真っ赤な夕焼けが見られることがあるので、少し気掛かりです。
明日の天気には注意が必要です。初めのうちは雨で前線の通過後は気温が一気に下がり、雪に変わることも考えられます。このような天気の中での稜線歩きは、低体温症になる可能性が高く、体力のない方は特に注意が必要となります。
明日、登山される方は保温性の高い下着、しっかりとした雨具、帽子、手袋等防寒、雨、雪対策をしっかりとされるといいかと思います。この秋から冬へと変わる時期は装備選びも非常に難しくなっていきます。また、カロリーのあるものを取りながら行動する事も大切になってきます。
初冠雪も楽しみですが、事故のない登山になるよう心がけましょう。
河地