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大天荘

10月23日無事下山しました。


少々ご無沙汰となりました、さかきです。

ご報告遅くなりましたが、去る10月23日、大天荘スタッフは全員無事に下山致しました。

改めまして、今シーズン大天荘ご愛顧賜り、誠にありがとうございました。

下山して1週間余り。早いんですよ、小屋を閉めてからの来シーズン突入までの経過時間。あれよあれよという間に、「もう小屋開け・・・」なんてことになるんでしょう(笑)。

何はともあれ、10月17日に今シーズンの営業を終了してからというもの、ほぼ毎日暖かい晴れの日が続き、数ある小屋閉め作業も順調にはかどり、10月23日の下山の途となったわけです。

すべての雨戸が入り、これから8か月間の休息を取る大天荘。結局下山日である10月23日、小屋周りの雪は消えました。

最終の作業、切通分岐~大天荘の夏道を塞ぐロープ等を施しての、一路燕山荘方面への下山と相成りました。この冬の間は、主に3か所、こういった看板を立ててみました。上の画像は小屋の真ん前にある夏道入口。くれぐれも積雪ある状況下での夏道(トラバースルート)の通行はお控え願います。

▲大天井岳頂上付近

▲切通分岐上部
看板にも明記しましたが、積雪斜面の長いトラバースほど滑落の危険が非常に高まります。くれぐれも冬の大天井岳は、直登ルートの通行をお願いいたします。

さて、この下山日ほど、何も考えずに気持ちよく登山道を歩けることはなく、いや、恐らくどこの山小屋スタッフも同じでしょう。天気にも誘われ、気分上々で里を目指すことになります。

すっかり落葉したダケカンバの木々。これまた美しい・・・

逆光ではあるものの、槍ヶ岳、カラマツ、雲のシルエットがよかったぁ。

大天井岳へと続く表銀座縦走路。こちらはこれ以降歩く人もまばらであろうし、少々物寂しい、秋道となっていました。

大下りの頭まで登りつめれば、またしても槍ヶ岳と大天井岳と雲のシルエットがとてもよい。と、ここまで来てこのシルエットを見た途端、4か月間過ごした大天荘と離れることになんとなく切なさを覚えたのを思い出します。

一方でどんどん近づいて見える燕山荘と燕岳。こちらもいつの間にかすっかり晩秋の佇まい。このあと直、燕山荘に着き、お昼を頂いてしばし談笑し、合戦尾根へと取りつきました。

この日最後に見上げる合戦尾根途中からの大天井岳。また来年、気持ちよく我々スタッフを受け入れてくださいね・・・しばしのお別れ。会釈をし、一目散に登山口目指したのでした。

約4か月ぶりの温泉となる有明荘での入浴。ふと見渡せば、紅葉真っ盛り。確か前回見た時は、まだ青々としてたっけ。
改めて無事に事故怪我なくこうして下山の途に就け、今年もきれいな里の紅葉を愛でることができたことに感謝。

この場をお借りしまして、燕山荘グループスタッフ一同、近隣の山小屋関係(大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、常念小屋、他)の方々、関係する多くの業者の方々、安曇野市職員の方々、今シーズンも何かとお世話になりました、ありがとうございました。
またご利用いただきました多くの登山者の皆さま、重ねて御礼申し上げます。

また来シーズン、ここ大天井岳の地で、皆様と再会できますことを楽しみにしております。

なお、私 さかき は、しばし燕山荘の後方支援のち、年末年始の燕山荘冬期営業、1~3月の燕山荘主催スノーシューツアーへと続いてまいります。そういった一部のご案内等含め、何かとこのブログも不定期ながら活用してまいります(この後、頂きながら返信できずにおりましたコメントへも順次お答えしてまいりますm(__)m)。

まずは一区切り・・・

2015年シーズン、皆さま、誠にありがとうございました。

北アルプス大天荘スタッフ一同

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

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